愛知県豊田市の過失運転致傷アルコール等影響発覚免脱事件で逮捕 交通事件に詳しい弁護士

2017-07-17

愛知県豊田市の過失運転致傷アルコール等影響発覚免脱事件で逮捕 交通事件に詳しい弁護士

愛知県豊田市在住の50代男性Aさんは、豊田市内で自動車を運転中に、交差点で自転車と接触事故を起こし、自転車の運転手に加療3カ月を要する怪我を負わせてしまいました。
しかし、Aさんは、事故を起こす直前に飲酒をしていたため、飲酒運転による人身事故の発覚を恐れて、そのまま走り去ってしまいました。
帰宅したAさんは、Aさんの様子を不審に思った妻から問い詰められて。妻に事件を打ち明け、妻とともに10時間後に警察に自首しました。
Aさんは「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪」と「ひき逃げ」の疑いで、愛知県警察豊田警察署にそのまま逮捕されたため、Aさんの妻は刑事事件に強い弁護士に、警察署にいるAさんとの初回接見(面会)を依頼しました。
(フィクションです)

~過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪~

今回の事例では、「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪」というとても長い罪名が問題となっています。
この過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪は、飲酒や薬物の影響で正常な運転ができないような状況で、自動車事故を起こして人を死傷させた(=人身事故を起こした)場合、「飲酒等が発覚しないようにする目的で、その場から離れる」といったように飲酒等の発覚を免れる行為をしたケースを処罰するものです。
・自動車運転死傷行為処罰法 4条
「アルコール又は薬物の影響によりその走行中に正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で自動車を運転した者が、運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた場合において、その運転の時のアルコール又は薬物の影響の有無又は程度が発覚することを免れる目的で、更にアルコール又は薬物を摂取すること、その場を離れて身体に保有するアルコール又は薬物の濃度を減少させることその他その影響の有無又は程度が発覚することを免れるべき行為をしたときは、十二年以下の懲役に処する。」
「過失運転致死傷罪」の法定刑は、「7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金」とされているのに比べ、「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪」では「12年以下の懲役」に法定刑が加重されています。
また、今回のAさんのように、「その場を離れて身体に保有するアルコール又は薬物の濃度を減少させ」たような場合には、道路交通法上の「ひき逃げ」の罪にも当たるため、「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪」と「ひき逃げ」の併合罪に該当するとして、最大で「懲役18年」の判決を受けることになります。

過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪ができるまでは、飲酒運転で人を死傷させる事故を起こした場合、その場にとどまって危険運転致死傷罪によって処罰されるよりも、ひき逃げの罪が加算されても飲酒が発覚せず自動車運転過失致死傷罪で処罰された方が罪が軽くなる可能性があったため、その場から逃げることによる「逃げ得」があったのではないかといわれていました。

過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪は、「逃げ得」となるような犯罪者が出てこないようにするとともに、発覚免脱行為自体が厳罰に処せられるようになったことで、飲酒運転自体を抑止する効果も期待されています。
また、飲酒や薬物の影響の発覚を免れる方法としては、ひき逃げのように逃走してアルコール・薬物濃度を下げようとするだけでなく、事故後さらに飲酒・薬物使用することなども含めて広く処罰の対象となる可能性があります。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪の弁護経験のある弁護士が在籍しています。
初回無料の無料法律相談や、身柄拘束されている方の元に弁護士を派遣する初回接見サービスをおこなっております。
(愛知県警察豊田警察署への初回接見費用:40,600円)