名古屋市の強制わいせつ事件で逮捕 示談の弁護士

名古屋市の強制わいせつ事件で逮捕 示談の弁護士

名古屋市中川区在住40代男性教諭Aさんは、愛知県警中川警察署により強制わいせつの容疑で逮捕されました。
同署によると、同市の路上を歩いていた会社員の女性(25)に背後から近づき、口をふさいだ上で「大きな声を出さなければ殺しはしない」などと脅し、わいせつな行為をした疑いがもたれています。

今回の事件は、平成27年6月9日、時事通信の記事を基に作成しています。
ただし、地名、警察署名は変えてあります。

~強制わいせつと身柄釈放~

強制わいせつ罪逮捕された場合、身柄拘束を解いて釈放されるのは非常に難しいです。
弁護士を通じて、検察官に対して勾留請求せずに釈放するよう働きかけを行うか、裁判官に対して勾留せずに釈放するよう法的手続きをとってもらうことで早期釈放を目指しましょう。
仮に勾留されてしまったとしても、勾留取消しなど釈放を実現する手立てはゼロではありません。
あきらめず、まずは刑事事件専門の弁護士に相談することから始めましょう。

~判例の紹介~

紹介する判例は、平成17年9月16日、神戸地方裁判所で開かれた強制わいせつ被告事件です。

【事実の概要】
被告人及び死亡前の相被告人A(以下,「A」という。)は、かつての部下であり、本件当時も同じC県庁に勤めていたB女(当時28歳)に対し、強いてわいせつな行為をしようと企てた。
両名は、共謀の上、A方において以下の行為をした。

1 同女に対し、両名が、乳房を見せるよう要求し、被告人が、同女に近づき同女の着衣を脱がせようとするとともに、Aが、
「脱がされるのが嫌だったら,自分で脱ぐように。」「時間もないし,さっさと脱げや。」
などと強い口調で言って、もしこれに応じなければ力づくでも着衣を脱がせるような気勢を示して脅迫し、同女をしてやむなく自ら着衣を脱がせて上半身を裸にさせた。
さらに、Aが、いきなり同女の乳房を触り出し、
「やめて下さい。」
などと言って体をねじったり、両名の手を払いのけようとする同女に対し、両名が、同女の手を押しのけ、Aが、
「うるさい。」「じっとしとけ。」
などと強い口調で言い、同女のベルトの腰付近をつかむなどの暴行・脅迫を加えた上、こもごも同女の乳房をもむなどしてもてあそんだ。

2 Aが、同女に対し、ズボンを脱ぐよう要求し、被告人が、同女のベルトのバックルをつかんでこれを外そうとする暴行を加えた。
その上、Aが、
「外せないみたいやから,自分で脱いで。」「上も脱いだんやから,下も脱いでも変わらんやろ。」
などと強い口調で言い、もしこれに応じなければ同女に危害を加えかねない気勢を示して脅迫し、同女をしてやむなく自らズボンを脱がせた。
そして、同女のパンツに手をかけてこれをずり下げて脱がそうとし、さらに、同女の両手首をガウンの腰ひもで後ろ手にくくる暴行を加えて、背後から乳房をもむなどしてもてあそんだ。

3 着衣の上こたつに入って横になっていた同女に対し、被告人が、手で同女の肩を抑え付けて強いて接ぷんした。
さらに、同女の手をつかんで着衣の上から陰茎に触れさせたり、同女のパンツの中に手を差し入れるなどした。
次いで、被告人及びAが、こもごも抵抗する同女の着衣の下に手を差し入れて乳房をもむなどしてもてあそんだ。

【判決】
懲役1年

【量刑の理由】
本件犯行態様の悪質さや、被告人が、犯行後、自己の罪責を逃れることに汲々としており、被害者に対する謝罪などは一切なされていない。
こうした事情に照らせば、本件は執行猶予を付すのが相当な事案とは認められず、主文の実刑は免れない。

強制わいせつ事件でお困りの方は、示談交渉を得意とする弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にお任せください。
早期の示談交渉開始により、釈放の可能性や懲役刑の実刑判決回避の可能性は、ぐっと高まります。
なお、愛知県警中川警察署に逮捕されたという場合には、警察署に弁護士を派遣する初回接見サービスもおすすめです(初回接見費用:3万5000円)。

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