小学校教師が、生徒を盗撮し、その画像をSNSグループで共有していたとして愛知県警に逮捕されました。
これまでも教師による盗撮事件は数多く発生していますが、今回の事件は、盗撮画像を教師同士で作ったSNSグループで共有していたということで世間に大きな衝撃を与えており、林官房長官が「決してあってはならず厳正対処」等と定例会見でこの事件で触れるほどです。
そこで本日は、この事件をあいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部が解説します。
どうして発覚したの?
まず発覚の端緒について解説します。
報道によりますと、この事件は全く別の器物損壊事件から発覚したようです。
その事件というのが、小学校教師が、女性のリュックサックや、児童の楽器や小学校の給食の食器に体液をつけたという器物損壊事件です。
捜査当局はこの小学校教師についてはすでに起訴しているようですが、この小学校教師の捜査の際に、携帯電話を解析して今回の盗撮画像をSNSグループで共有していた事件が発覚したようです。
おそらく器物損壊事件で逮捕された小学校教師もSNSグループに参加していたのでしょう。
児童の盗撮画像をSNSグループで共有
今回摘発されたSNSグループでは、女子児童の着替えなど学校内や校外学習で盗撮した画像や、女子児童の顔に別の女性の裸の画像を合成するなどした「性的ディープフェイク」とみられる画像等、児童ポルノに該当する画像や動画、約70点です。
盗撮行為が犯罪であることは当然ですが、そういった児童ポルノに該当する盗撮画像を第三者に提供する目的で保存したり、共有することも法律に抵触します。
盗撮したり盗撮映像をSNSグループで共有すると
女性児童の着替えている姿や、スカート内の下着を盗撮すると性的姿態等撮影罪となるのは当然ですが、盗撮した盗撮画像をSNSグループで共有した行為は、性的影像記録提供罪にも抵触する可能性が高いでしょう。
今回、SNSグループには複数の教師が参加していたようですので、性的影像記録を不特定若しくは多数の者に提供することになるので、有罪が確定した場合は、5年以下の拘禁刑と500万円以下の罰金の両方が科せられる可能性があります。
SNSグループに参加していた教師は?
今回逮捕された2名の教師については大きく報道されていますが、この2人の他にも10人ほどの教師がSNSグループに参加していたようです。
これたの教師についてはどうなるのでしょうか?
報道によると、まだこれらの教師の特定までは至っていないようですが、警察は徹底的に捜査して参加していた教師を特定するでしょう。
ただSNSグループに参加していただけで、何も盗撮画像や児童ポルノに該当するような映像等をSNSグループにアップしていなければ、特定されたとしてもすぐに逮捕とまでは難しいように思います。
ただ盗撮や児童ポルノ所持等の容疑で自宅等を捜索されることは間違いないでしょう。
その捜索で、盗撮等を裏付ける証拠が見つかってしまうと、その後逮捕されてしまうのではないでしょうか。

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