【お客様の声】愛知県のオレオレ詐欺事件で逮捕 求刑の約7割に大幅減刑
■事件概要
依頼者(20代男性、無職、前歴あり)は,特殊詐欺グループの一員として,愛知県内のオレオレ詐欺事件で、被害者に電話をかける役(かけ子)と被害金を受け取る役(受け子)の仲介・紹介や、被害金を運ぶ役(運び屋)に指示をしたとされる特殊詐欺事件。依頼者は、自宅にいたところを、逮捕状を持った愛知県警察の警察官が突然きて逮捕されました。
■事件経過と弁護活動
本件詐欺事件を当事務所の弁護士が担当するに至ったのは,被疑者である依頼者が警察に逮捕勾留されてしまい,依頼者と同居されている友人には事件や捜査状況についての情報がほとんどなく,同弁護士に初回接見の要請があったからでした。弁護士が直ちに警察署に赴き依頼者と接見したところ,依頼者は,刑事処分による不利益や本件詐欺事件につき自白してしまうことによる報復を恐れている様子が窺えました。本件詐欺事件は多数のオレオレ詐欺や詐欺未遂が絡み,長期の身柄拘束による依頼者様の負担が心配される事件でした。
依頼者は当事務所の弁護士に刑事弁護活動を依頼され,同弁護士は刑事手続きの流れや取調べ対応をアドバイスし,依頼者の不安の少しでも取り除くよう努めました。特に,本件詐欺事件では被害者も多数存在し,依頼者の長期の身柄拘束が想定され,また実際に身柄拘束が長期にわたりました。依頼者は接見禁止付きの勾留であり,限られた者のみしか接見できなかったため,依頼者の不安や寂しさも相当のものでした。当事務所の弁護士は依頼者の不安を払しょくするとともに依頼者と密にコミュニケーションを図るため,多数の接見を行い,取調べに対するアドバイスを行いました。
本件詐欺事件が起訴され,舞台が公判(裁判)にうつってもなお当事務所の弁護士は依頼者と常にコミュニケーションを図り,正当な量刑が下されるよう刑事弁護活動を行いました。裁判では、前科がないこと、真摯に反省して更生を誓っていること及び再発防止策と更生のための環境が整っていることなど依頼者に有利な事情を可能な限り裁判官に訴えました。
弁護活動の結果,検察官の求刑は長期実刑でしたが,判決では検察官求刑から3割近い減刑が認められる大幅な減刑判決を獲得しました。