三重県津市の詐欺事件で逮捕 情状弁護に強い弁護士
Aは,詐欺の容疑で三重県警津南警察署に逮捕・勾留されてしまった。
実はAは元暴力団員であり,足を洗ってからまだ少ししか経っていないにもかかわらず,自分が暴力団員であったことを伏せて契約書等に記入し,もって通帳とキャッシュカードを銀行に交付させたことが詐欺にあたるとのことであった。
Aは,自分は本当に暴力団から足を洗い,真っ当な生活を送ろうとした矢先に逮捕されてしまったことを悲観し,接見に訪れた弁護士に対して,何とかしてもらえないかと頼み込んだ。
(フィクションです。)
近年の暴力団排除の流れを受けてか,最高裁が,銀行側が相手が暴力団員であると分かっていれば通帳やキャッシュカードの交付をしなかったとの事情の下,暴力団員であることを秘してこれを交付させた場合に詐欺罪の成立を認めたことは記憶に新しいところです(最高裁平成26年4月7日決定)。
銀行によっては,過去に暴力団員であった者にも通帳やキャッシュカードの交付には応じないとの態度をみせることが考えられます。
Aもそのような態度をもつ銀行から通帳やキャッシュカードを交付させたとして,詐欺の罪で逮捕・勾留されてしまいました。
もっとも,Aが本当に暴力団から足を洗ったのであれば,預金口座を作り,通帳やキャッシュカードの交付を受けることは,社会復帰に役立ちます。
このままAを詐欺罪で起訴し,その罪を問うことは正義に反するものであると考えられます。
そのため,弁護士はAの事情を事細かに訴え,どうにか起訴せずに事件を不起訴で終わらせる旨の弁護活動をとることが考えられます。
あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士は刑事事件専門であり,不起訴処分獲得のための弁護活動も多数承っております。
(三重県警察津南警察署への初回接見費用:44,100円)