岐阜県で無車検運行等の在宅事件 正式裁判回避のための弁護活動
Aは、岐阜市内の路上で岐阜県警察岐阜北警察署の警察官が行う交通検問を受けたところ、運転する自動車の車検が切れていたことが発覚した。
警察から、少しだけ岐阜県警察岐阜北警察署で話を聞かせてもらえないかということで、Aは任意同行に応じ、取調べを受けた結果、無車検車運行・無保険車運行の罪を犯していることが判明した。
また、実際にAは車検や保険が切れている状態を認識しながら自動車を運転していたことも判明したので、Aは同罪の被疑者として、今後は在宅事件としての捜査を受けることとなった。
もっとも、Aには過去に交通違反歴はなく、無車検車運行・無保険車運行についても初犯であったが、その期間が長期であると判断されることが予想された。
このことから、Aはおそらく不起訴処分で終わることはないだろうと覚悟したが、できれば罰金処分などで、なるべく金銭的負担だけで事件を終わらせたいと思った。
そこで、なんとか正式裁判を回避できないかと、刑事事件に強いと評判の法律事務所の弁護士に相談をすることにした。
(フィクションです。)
今回、Aは無車検車運行の容疑で、岐阜県警察岐阜北警察署から在宅事件の捜査として取調べを受けています。
無車検車運行とは、車検を受けていない自動車(自動二輪車を含む)を運行に供するというもので、道路運送車両法違反の犯罪です。
当然、刑事処罰の対象となります。
その法定刑は、6月以下の懲役又は30万円以下の罰金です。
この無車検車運行は、車検を受けたことが無い場合はもちろん、車検証の有効期限が切れたいわゆる「車検切れ」の状態で自動車等を運転した場合も含まれます。
一般的に、車検の切れている状態で自動車を運転し、無車検車運行による道路運送車両法違反が成立するときは、同時に自賠責保険が切れていることも多いとされます。
この自賠責保険がキレている状態で自動車等を運行すると、上記犯罪とは別に、自動車損害賠償保障法違反の罪が成立することになり、刑事処罰の対象となります。
こちらの法定刑は、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金です。
この無車検車運行・無保険車運行によって刑事処罰を受ける場合、一般的に、初犯であれば略式裁判による罰金処分で済むことが多いとされます。
しかし、無車検車運行・無保険車運行の回数や期間の長さによっては、正式裁判になる可能性もあります。
今回のAについても初犯ではありますが、車検切れになってから無車検車運行・無保険車運行をどのくらいの間、どの程度していたのかによって、起訴されて正式裁判になる可能性は否定できません。
弁護士としては、違反行為の態様や経緯、回数や頻度、交通違反歴などを慎重に検討し、酌むべき事情についてを警察や検察などの捜査機関に対して説得的に主張することで、起訴猶予による不起訴処分や、起訴されたとしても略式裁判による罰金処分で正式裁判を回避する方向の弁護活動を行うことが想定されます。
あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士は刑事事件専門であり,無車検車運行などの犯罪についての刑事弁護活動も多数承っております。
正式裁判を回避したいとお困りの方は,あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士までご相談ください。
(岐阜県警察岐阜北警察署への初回接見費用:43,500円)