名古屋市の痴漢事件で逮捕 無罪の弁護士
名古屋市中川区在住20代男性市職員Aさんは、愛知県警中村警察署により迷惑防止条例違反の容疑で逮捕されました。
同署によると、走行中の電車内で、女性会社員(35)の尻を触った疑いがもたれています。
Aさんは「酒に酔って覚えていない」と話しています。
今回の事件は、平成27年5月18日の静岡新聞の記事を基に作成しています。
ただし、地名、警察署名は変えてあります。
~痴漢冤罪について~
満員電車などの混雑した場所や明かりの少ない夜道などの暗い場所では、誤認逮捕による痴漢冤罪(無実の罪)が発生しやすくなります。
被害者が、偶然の身体接触を痴漢行為と勘違いすることや、犯人でない人を痴漢犯人と見間違えてしまうことが多くなるからです。
このような場における痴漢事件では、犯行または犯人を特定するための証拠が少なく被害者の供述のみが重要な証拠とされることが多いです。
それと同時に、誤認逮捕された容疑者が早く釈放されたくて嘘の自白をしてしまうことが痴漢冤罪の主な原因となっています。
~判例の紹介~
紹介する判例は、平成24年10月19日、横浜地方裁判所で開かれた神奈川県迷惑行為防止条例違反被告事件です。
【事実の概要】
被告人は、A駅から同社B駅に至るまでの間を走行中の電車内において、痴漢行為を行った。
乗客の D(当時14歳)に対し、同人の後方に立ち、衣服の上からその腰部付近に自己の股間を押しつけ、衣服の上から人の身体に触れる行為をした。
【判決】
無罪
【無罪の理由】
・全く身に覚えがないかのように述べる被告人の供述には、少なからず疑問があるが、E及びF両警察官の現認供述をそのまま信用できない。
・他に被告人が公訴事実のような痴漢行為をしたことを認めるに足る証拠もない。
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なお、愛知県警中村警察署に逮捕・勾留されているときには、初回接見サービスにより警察署に即日弁護士を派遣することも可能です(初回接見費用:3万3100円)。