名古屋市の逃走事件 情状弁護に強い弁護士
愛知県名古屋市熱田区在住のAさんは,単純逃走罪で現行犯逮捕されました。
愛知県警北警察署によると,事件の概要は下記の通りでした。
Aさんは,万引きで逮捕・勾留され,裁判所まで護送中,護送バスの窓から飛び降り,同区内の住宅地に逃げ込みました。
その後,同区内の警察官に発見され,逮捕されるにいたったとのことです。
Aさんが護送バスから逃げ出した理由は,病気療養中の母親がいよいよ死期が近くなってきたので,その前に一目会って話したいからとのことでした。
Aさんの父親は,母が死ぬ前にどうしてもAに会わせたい,どうにかしてもらえないだろうかと考えました。
そこで,愛知県内で刑事事件で評判のいい弁護士がいると聞いて,同弁護士の経営する法律事務所に法律相談しにやってきました。
弁護士としてはどのような活動を行うべきでしょうか。
(フィクションです)
~逃走罪~
刑法97条(単純逃走) 裁判の執行により拘禁された既決又は未決の者が逃走したときは、一年以下の懲役に処する。
単純逃走罪の主体は「裁判の執行により拘禁された既決又は未決の者」に限られます。
「未決の者」とは,いまだ刑事裁判で確定判決を受けていない被疑者又は被告人のことを言います。
そして,「裁判の執行により」とは,勾留状により拘禁されている者をいいます。
Aさんは万引きで勾留され,かつ,確定判決を受けていません。
よって,単純逃走罪の主体となります。
「逃走」とは,被拘禁者は拘禁状態から離脱することをいいます。
Aさんは,護送バスから飛び降り,住宅地に逃げ込みました。
上記のAさんの行為は,「逃走」にあたると考えられます。
以上より,Aさんには単純逃走罪が成立します。
しかし,これは死期が目前の母親に会いたい一心故の行動でした。
その動機には,酌むべき事情があると言っていいでしょう。
そこでAさんを救いたい弁護士としては,情状弁護に尽力することが考えられます。
弁護士がAさんに有利な事情をいかに主張し,情状弁護を行うかは,まさに弁護士の腕の見せ所です。
あいち刑事事件総合法律事務所は,刑事事件に精通した信頼できる弁護士事務所です。
逃走事件の情状弁護に強い弁護士をお探しの方は,あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士までご相談ください。
(愛知県警北警察署の初回接見費用:3万6000円)