名古屋市北区で強制わいせつ事件で逮捕 不起訴処分の獲得を目指す弁護活動
Aは、名古屋市内の路上で顔見知りであったV女が帰宅しているところをたまたま見かけたので、怖がらせる形で悪戯をしようと思い立った。
そこで、自分がAと分からないように後ろから顔を見られないようにV女に覆いかぶさり、またちょうど仕事で使用していた工具を持っていたので、それをV女に対して突きつけて「殺されたくなかったら脱げ」と下着を脱ぐように命じた。
V女はAの予想以上に怖がり、下着を脱ぐそぶりもみせなかったので、Aは無理やりにでも陰部に手を入れようと思い下着をずらそうとしたところ、通行人に見つかってしまった。
Aはすぐに現場を立ち去り、物陰で身を潜めていたが、通報により周囲をパトロールしていた警察官に見つかり、職務質問の末、強制わいせつの疑いで愛知県警察北警察署に逮捕されてしまった。
(フィクションです。)
強制わいせつ罪は、13歳以上の男女に対して暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした場合か、13歳未満の男女に対してわいせつな行為をした場合に成立する犯罪です。
同罪の法定刑は6月以上10年以下の懲役で、未遂の場合でも処罰されます。
「わいせつな行為」とは、性欲を刺激、興奮又は満足させ、かつ普通人の性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反する行為をいうとされています。
本罪における「わいせつな行為」の具体例としては、陰部に手を触れたり、自己の陰部を押し当てることなどが該当するといわれています。
今回のAは、帰宅途中である高校生のV女に対して、工具を突きつけて脅すといった脅迫をもちいています。
そして、V女の下着をずらして陰部に手を入れるといったわいせつな行為をしようとしたところ、通行人に見つかったのでこれをやめて逃走を図りました。
その結果、Aは強制わいせつ未遂の容疑で愛知県警察北警察署に逮捕されています。
刑事事件として処理された強制わいせつ事件のうち、起訴率は45.8%とされ、重大犯罪であるにも関わらず低いといえます。
起訴率が低い理由は、強制わいせつ罪は親告罪であるので、起訴に告訴が必要とされている点や強制わいせつ致傷の場合には裁判員裁判となることが影響しているものと思われます。
こうした強制わいせつ事件において、被疑者が罪を認めている場合、まずは謝罪と被害弁償に基づく示談交渉を行うことが、重要な弁護活動となります。
今回のように、警察に被害届が出されてしまった後であっても、示談を行うことにより不起訴処分を獲得する可能性を高めることができます。
あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士は刑事事件専門であり,強制わいせつ事件で逮捕された方についての刑事弁護活動も多数承っております。
不起訴処分獲得についてとお考えの方は,あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士までご相談ください。
(愛知県警察北警察署への初回接見費用:36,000円)