【お客様の声】岐阜の執行猶予期間中の大麻栽培事件で逮捕 弁護士依頼で不起訴処分獲得
■事件概要
依頼者の夫(40代男性、自営業、同種前科あり)が、前科の執行猶予期間中に自宅の庭先で大麻草を栽培したとして、大麻取締法違反事件の容疑で岐阜県警の警察官に逮捕されました。依頼者の知人が大麻取締法違反事件の容疑で逮捕されたことから、執行猶予期間中の前科がある依頼者の夫も家宅捜索を受けた際、自宅の庭先に生えていた大麻草が発見されて現行犯逮捕に至った事件です。
■弁護活動
被疑者である夫が警察に逮捕勾留されてしまい事件や捜査状況についての情報がほとんどなかったことから、依頼者である妻から初回接見(面会)の要請がありました。弁護士が直ちに警察署に赴き被疑者である夫と接見することで、同種前科の執行猶予期間中の事件であること、警察官の捜索差押時には自宅の庭先に大麻草様の植物が生えていたこと、被疑者は庭の手入れをしておらず大麻草が生えていることに気付かなかったことが確認できました。
本件大麻取締法違反事件は、同種前科の執行猶予中の事件であったことから懲役実刑判決の可能性が大きい事件でした。依頼者夫婦は、懲役実刑判決を受けて刑務所に服役することで夫が仕事を失い、夫の収入で生活している家族が経済的に困窮して路頭に迷ってしまうことを強く心配されていました。
接見で事情を確認した弁護士は、被疑者との面会で虚偽の自白をとられないように取調対応を連日指導すると共に、ただちに担当の検察官に被疑者の事情を説明して刑事裁判にしないよう折衝と説得を行いました。被疑者である夫は20日間にわたって警察の留置場に身体を拘束されたものの、一貫して大麻草に気付かなかった旨の無実無罪を主張し続けました。被疑者の適切な取り調べ対応と弁護士の説得交渉の結果、被疑者である夫の大麻栽培による大麻取締法違反容疑は晴れて、不起訴処分により被疑者の身の潔白を証明することが出来ました。
本件大麻取締法違反事件は,もし依頼者が弁護士を選任されず,被疑者が警察官の強引な取調べに屈してしまい捜査機関の描く大麻事件のストーリーに沿った自白をしてしまえば,執行猶予期間中の再犯事件として懲役実刑判決を受けるおそれの高い事件でした。依頼者である奥様を通じて早期に弁護士を選任したことが、適切な弁護活動によって無事に自己の無実無罪を証明して社会復帰する結果へとつながりました。