【お客様の声】三重県の窃盗事件 予想以上の速さで不起訴処分獲得の弁護士
■事件概要
依頼者の夫(40代,男性会社員,同種前科あり)が、三重県内の建設工事現場(建築工事現場)において,停車していたトラックの窓から手を差し入れ,車内から財布1個を盗んだ車上荒しによる窃盗事件。依頼者の夫は、窃盗事件後に現場付近で財布を持っていたところを作業員に発見され、通報を受けて駆け付けた警察官に逮捕されました。
■事件経過と弁護活動
依頼者である妻が法律相談のため初めて当事務所に来所された際、被疑者である夫は警察の留置場に勾留中で、ご依頼者様には事件や捜査状況についての情報がほとんどありませんでした。そこで、弁護士が直ちに警察署に赴き本人と接見することで、被疑者本人は窃盗行為を認めていること、過去に窃盗罪で実刑判決を受けて刑務所に服役した前科があること、被害者が警察に被害届を出しおり被害感情が厳しく示談交渉が難航するおそれがあることがわかりました。
今回の車上荒しによる窃盗事件では、被疑者本人に同種の窃盗事件で実刑判決を受けた懲役前科があることから,本件窃盗事件が起訴されてしまえば,前科事件のときよりも長い期間の懲役実刑判決が下されることが予想されました。このような事実を踏まえ,なるべく軽い刑で済むようにと依頼者である妻は当事務所に刑事弁護活動を依頼されました。
刑事弁護を引き受けた当事務所の弁護士は,早急に被害者への謝罪と被害弁償による示談交渉に着手しました。被害者の処罰感情は厳しく示談を成立させることは容易ではない事件でしたが、誠心誠意で粘り強く示談交渉を続けた結果,示談が成立して被害者のお許しと被害届取下げをいただくことができました。さらに、弁護士は,被疑者である夫が深く反省して事件を後悔していること、示談成立によって被害者が被疑者を許していること,身元引受人として妻や勤務先会社社長が今後の監督を約束していることなどの証拠を提出して、担当検察官と説得交渉を重ねました。示談及び検察官への説得交渉等の弁護活動の結果、本件窃盗事件は、勾留が長引くことなく依頼から1週間程度で不起訴処分となりました。真摯な反省や再発防止の環境を弁護士が適切に主張したことで,刑事裁判を回避することができ、依頼者の夫は服役することなく予想を大きく上回る速さで再び社会復帰することができました。