示談は、事件の早期解決のための有効な方法です。
特に、起訴前や未だ被害届が出されておらず事件化していない事件においては、示談によって不起訴又は事件解決になる確率が大きく上がります。
もちろん起訴後の示談も有効で、量刑(刑の重さ)が軽くなります。
被害者の不安・不満を払拭できるよう誠心誠意をもって示談交渉することが示談成功のカギです。
【示談をするには】 早い段階で示談交渉に優れた弁護士に任せましょう
被害者との示談交渉は、弁護士を入れて行うのが一般的です。
警察・検察は、民事不介入という原則によって示談交渉を取り次いではくれないからです。
加害者・犯人側がたまたま被害者の連絡先を知っていた場合でも、被害者の加害者・犯人に対する恐怖や憎悪から、当人同士の示談交渉は難航するケースが多く見受けられます。
事件当事者による示談では、法律的に不十分または無効であったために、後日争いが蒸し返されるケースもあります。
示談交渉に優れた弁護士に依頼することで、法律的な見地から、安全確実に示談の成功率を上げることができるのです。
弁護士による法律的サポートのもとで、加害者と被害者が互いに納得できる示談をするのが何より大切です。
示談をお考えの方は、経験豊富で示談交渉に優れたあいち刑事事件総合法律事務所の弁護士にご相談下さい。
示談のメリット
- 起訴前の示談では、不起訴または事件化せずに解決する可能性が大きくなる
- 起訴後の示談では、有罪の際の量刑が軽くなり執行猶予の可能性が大きくなる
- 示談成立後は釈放・保釈の可能性が上がる
- 示談書作成により、民事裁判(損害賠償請求)を防ぎ事件の完全解決につながる
示談金額の相場
示談金の額は事件内容によって大きく異なります。
慰謝料が絡む性犯罪の示談においては、痴漢・盗撮などの条例違反事件では10~50万円、強制わいせつ事件だと50~100万円くらいが示談金の相場となっていますが、態様によっては示談金が100万円を超える事案もあります。
また、強制性交等(「旧 強姦」)事件では、示談金の相場は100~300万円くらいと言われていますが、500万円を超える場合もあります。
示談金額の相場や示談金の詳細をお知りになりたい場合は、経験豊富なあいち刑事事件総合法律事務所の弁護士にご相談ください。
示談に必要な書面
あいち刑事事件総合法律事務所では、示談の際に、必要に応じて下記の書面を作成します。
示談する場合には、きちんと書面を作成することが重要です。
なぜなら、それらの書面が、不起訴処分または裁判における減刑を獲得するための証拠となるからです。
1 示談書
示談成立を証する書面です。
2 嘆願書
被害者が、示談などによって、加害者・犯人に対して寛大な処分を望む意向を表した書面です。
3 被害届取下げ書
被害者が被害届を取り下げる旨の意向を表した書面です。
4 告訴取消書
器物損壊などの親告罪において、被害者又はその家族などの告訴権者が告訴を取り消す意志を表した書面です。
申告罪では、告訴の存在が裁判開始の条件となります。
ですから、親告罪においては、起訴前に告訴が取消されたことが告訴取消書で証明されれば、起訴されずに不起訴処分となります。