同僚の自宅に不法侵入するなど、住居侵入罪で起訴された事件で、被害者との示談を成立させて執行猶予を獲得した弁護活動と、お客様の声を、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部が紹介します。
◇事件概要◇
事件を起こしたのは20代会社員の男性です。
男性は、同僚女性の自宅に常習的に不法侵入し、同僚女性の自宅室内を撮影しました。
男性は、同僚女性の自宅の合鍵を不正に作り、その合鍵を使って不法侵入を繰り返していたのです。
ある日、男性は、同僚女性が留守にしていると思い込んで不法侵入したのですが、同僚女性の友人が室内におり、警察に通報されて捕まってしまいました。
男性は、この同僚女性の他にも複数の同僚女性に対しても同様の犯行を繰り返していたことから起訴(公判請求)されてしまいましたが、被害者との示談が成立していたことから執行猶予を得ることができました。
◇結果◇
示談成立
保釈決定
執行猶予
◇事件経過と弁護士活動◇
初回接見をして男性から事情を聞き取った弁護士は、まずは取調べの対応のアドバイスと示談交渉の見通しを説明しました。
逮捕された段階では、男性がどれだけ住居侵入しているかの全容が明らかになっていなかったので、まずは、捜査している事件の被害者との示談交渉を行い、その後の捜査で明らかになった事件の被害者と示談交渉を行うよう弁護活動を始めました。
今回の事件は、合鍵を複製して、常習的に侵入しており、悪質性が高いため、被害者の被害感情はかなり高く、交渉は難航しました。
さらに、被害者が複数おり、それぞれの被害者と示談交渉したため、勾留期間中に全員との示談を成立させることができず、男性は起訴されました。
しかし、弁護士が粘り強く交渉を進めていたため、起訴後に被害者全員との示談を成立させることができました。
また起訴後すみやかに、弁護士が保釈を請求したため、男性は起訴後すぐに釈放されています。
そして裁判では、執行猶予を獲得するために、男性がどれだけ反省しているか。親御さん含めどれだけ更生に取り組んでいるかなどを主張するとともに、示談を成立させ被害者に処罰感情がないことを武器に公判を戦ったのです。
その結果、男性は執行猶予を得ることができ、男性は社会復帰することができました。