岐阜県でモデル小説事件 名誉毀損罪に強い弁護士
Aは小説を書く趣味があり,書いた小説をインターネット上にアップロードし,サイトを訪れた人に読んでもらっている。
ある日,Aは友人の亡父Vをモデルに刑事事件を題材としたモデル小説を書き,これをインターネット上にアップロードした。
同小説は,モデルVが犯罪者であることとAがこれを面白おかしく脚色したのが合わさって人気を得た。
もっとも,実際にVが犯罪者であるとかそういった事実はなく,また,同小説のモデルVと現実のVとの間では他にもかなり書かれる事実に差異があった。
Aの友人はインターネット上でたまたま同小説を知りこれを読んでみたところ,自分の亡父Vが不当に辱めを受けていると思い,法的措置も辞さないとして激怒していることをAに伝えた。
Aは,自分が何がしかの罪に問われるのではないかと心配になり,自身が住む東海地方において刑事事件に強いと評判の弁護士に相談することにした。
(フィクションです。)
名誉毀損罪は,公然と事実を摘示し人の名誉を毀損した場合に,その事実の有無にかかわらず成立します(刑法230条1項)。
他方で死者の名誉を毀損した者は,虚偽の事実を摘示することによってした場合でなければ罰せられません(同条2項)。
名誉を毀損するとは,その人の社会的評価を低下させる事実を示す行為をいいます。
社会的評価の低下とは,現実にそういった低下がなくてもその危険性があればよいとされます。
Aの書いた小説は,亡きVをモデルにしたモデル小説です。
しかし,その内容はVは犯罪者でないにもかかわらずVを犯罪者として書き,これを面白おかしく脚色して書かれたというものでした。
普通に考えれば,ありもしない事実によってVは犯罪者とされたのですから,社会的評価は低下したといえるでしょう。
そうすると,Aは死者であるVの名誉を,虚偽の事実を摘示することによって毀損したといえるので,死者に対する名誉毀損罪が成立するものと考えられます。
モデル小説については,それを書くといった表現の自由と,モデルとされた人物の名誉或いはプライバシーなどが対立する難しい問題を内包しています。
このようなモデル小説にまつわる事件は,より専門性の高い刑事事件であるとして,専門の弁護士に事件をお任せするのが得策といえましょう。
あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士は刑事事件専門ですから,対応が難しい特殊な刑事事件についても安心してお任せいただけます。
名誉毀損事件でお困りの方は,あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士までご相談ください。
(岐阜県警察養老警察署への初回接見費用:4万1400円)