今回は、冤罪事件を生む危険のある、捜査機関による違法・不当な取調べについてです。違法・不当な取り調べとは、具体的にはどのような取り調べをいうのでしょうか?
・朝から夜まで休みなく取り調べを行っている
・深夜取り調べを行っている
・弁護士への接見要請を無視した取り調べを行っている
・暴力的・脅迫的な態度で取り調べを行っている
・共犯者がしゃべったとか、決定的な証拠があるからと自白を誘導してくる
・自白すれば逮捕しない、不起訴になる、執行猶予になると言われた
・手錠を施した状態で取り調べを行っている
以上のような取り調べが行われた場合には、違法又は不当な取調べです。警察や検察は上記のような取り調べを行って、自白を得ようとしています。
では、虚偽の自白をしないためにはどうしたらよいのでしょうか?
まずは、弁護士を呼んでください。弁護士を呼んで、捜査機関に対して違法又は不当な取調べを止めるように抗議してもらいましょう。弁護士を呼ぶタイミングに制限はありません。取調べの最中でも構いません。弁護士と会いたい旨を警察官に申し出てください。そして、堂々と、「弁護士と話してから取調べに応じます」と言ってください。捜査機関に対抗するためには、法のプロである弁護士のサポートが必要です。絶対に嘘偽りの自白はせず、すぐに弁護士を呼んでアドバイスをもらってください。
弁護士をつけることで冤罪事件を防止する方法について、詳しくは無実・無罪を証明してほしいを参照して下さい。