傷害罪で示談成立・不起訴処分を獲得した事例につきまして、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部が解説します。
【刑事事例】
Aさん(20代男性)は名古屋市北区にあるスーパーの駐車場で車を停めていたところ、些細なことから通りすがりのVさんと口論になりました。
Aさんはその場を離れようと車に乗り、ゆっくりと車を発進させたところ、車のそばにいたVさんが転倒しました。
Vさんは全治1か月のけがを負い、Aさんは傷害罪の容疑で愛知県北警察署で任意で取調べを受けることになりました。
Aさんは相談時に「Vさんに謝罪をしたいので、愛知県北警察署にVさんの連絡先を教えて欲しいと伝えたのですが断られました。これからどうなるのでしょうか」とお話されました。
(※守秘義務及び個人情報保護の観点から一部、事実と異なる記載をしています。)
【傷害罪】
傷害罪は刑法第204条に規定があり
人の身体を傷害した者は、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
とあります。
また、暴行を加えたが傷害に至らなかった場合は暴行罪が成立し、刑法第208条に
暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。
とあります。
【弁護活動について】
愛知県北警察署に対し、Vさんに謝罪をしたいので、Vさんの連絡先を教えていただけないか尋ねたところ、Vさんに代理人(弁護士)がつきましたと返事を頂きました。
その後、Vさん代理人と示談交渉を行い、示談金の金額については紆余曲折があったものの、示談が成立し、Vさんには被害届を取り下げていただくことができました。
その後Aさんの事件は検察庁に送致されたものの、検察庁に対し示談が成立し、Vさんが被害届を取り下げた旨を提出したところ、Aさんは不起訴処分となりました。
【不起訴処分とは】
不起訴処分とは、検察官が法廷で裁判を受けなくてもよいとの判断をした決定のことです。
不起訴処分となりますと、刑事罰を受けることがなくなり、前科はつきません。
傷害罪で取調べを受けることになったが、被害者と示談がしたい、不起訴処分を得たいという方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部へご連絡ください。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部では初回無料法律相談も行っておりますので、お困りの方は、0120-631-881までお気軽にお電話ください。