強制わいせつ事件における弁護士の探し方

強制わいせつ事件を起こしてしまった場合における弁護士の探し方につき、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部が解説いたします。

~ケース~

名古屋市千種区に住む、大学生のAさん(21歳)は、友人である女性V宅へ遊びに訪れた際、Vに劣情を抱き、襟元から衣服の中に手を入れて胸部を弄ぶなどのわいせつな行為を行ってしまいました。
気まずい雰囲気となったので、AさんはV宅から帰路につきました。
後日、Aさんの自宅に弁護士から内容証明郵便が届き、①先日の強制わいせつ行為の示談金として100万円を支払え、②誠心誠意、Vに謝罪をすること、③誠意ある対応がなければ愛知県千種警察署に被害届を提出する用意がある、と記載されていました。
青くなったAさんはすぐに弁護士と相談しようと考えましたが、どのように弁護士を探せばよいのでしょうか。
(フィクションです)

~強制わいせつ罪とは?~

強制わいせつ罪とは、13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をする犯罪です。
13歳未満の者に対しては、暴行・脅迫を行わなくても、また、同意があったとしても、わいせつな行為を行えば、強制わいせつ罪が成立します。

不意に股間に手を差し入れる場合のように、暴行自体がわいせつ行為に該当する場合であっても、強制わいせつ罪を構成しえます。
そのため、Aさんのように、被害者の襟元から胸に手を入れ、胸部を弄んだ、という場合であっても、暴行自体がわいせつ行為であるとして強制わいせつ罪が成立する可能性があります。

強制わいせつ罪につき有罪判決が確定すると、「六月以上十年以下の懲役」に処せられます(刑法第176条)。

~Aさんは今後どうするべきか?~

Vが被害者として弁護士を依頼していることから、事件に対して強い関心があることがうかがえます。
内容証明郵便を放置するなどの不適切な対応を行えば、被害届を提出され、被疑者として捜査を受ける事態となることが容易に想定されます。
強制わいせつ事件の重大性を考慮すると、逮捕される可能性も十分存在します。

反対に、Vと示談を成立させ、誠心誠意、謝罪をすれば、被害届を提出されずに済む可能性もあります。
Vの被害主張に対し、適切な対応を行っていくことが望まれます。
しかし、Vさんに弁護士がついている以上、実際に交渉する相手は弁護士となります。
Aさんとしても、法律の専門家によらなければ、厳しい条件を提案されたり、高額な示談金に応じざるを得なくなるかもしれません。
したがって、Aさんにおいても弁護士を依頼し、示談交渉を依頼するのがよいでしょう。

~弁護士の探し方~

ケースの場合は、刑事事件に強い弁護士を探し、事件解決を依頼するのがよいでしょう。
具体的な探し方として、インターネットを活用し、法律事務所のホームページを閲覧したり、弁護士会に問い合わせるなどの方法が考えられます。
無料相談を実施している法律事務所も少なくないので、気軽に弁護士と会い、検討することもできます。

~刑事弁護を行う弁護士の種類~

刑事弁護を行う弁護士として、①当番弁護士、②国選弁護人、③私選弁護人があります。

「当番弁護士」は、逮捕された場合に一度だけ無料で接見を行う弁護士です。
Aさんは逮捕されていないため、当番弁護士は利用できません。

「国選弁護人」は、勾留決定がなされた場合において、資力要件を満たしている場合に、国によって付けられる弁護士です。
こちらについても、Aさんは勾留されていないため、利用することはできません。

「私選弁護人」は、Aさんにおいて弁護士費用を負担し、刑事弁護を依頼できる弁護士です。
私選弁護人は、逮捕される前であっても利用できます。
そのため、ケースの場合に弁護士を依頼しようとすると、私選弁護人を利用することになります。

私選弁護人の弁護士費用はさまざまであり、また、弁護士が人間である以上、Aさんと相性が合わないケースもありえます。
まずは気になった弁護士の法律相談を受け、自身の経済的事情、自身との相性、弁護士の得意分野を考慮しながら、依頼する弁護士を探すのがよいでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部は、刑事事件少年事件を中心に取り扱う法律事務所です。
初回無料法律相談も行っていますので、まずは弁護士の話を聞いてみたいという方にもお気軽にご相談頂けます。
強制わいせつ事件の被害者対応につきお困りの方は、是非、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。

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