名古屋市の強盗予備事件で逮捕 前科回避の弁護士

名古屋市の強盗予備事件で逮捕 前科回避の弁護士

名古屋市中川区在住50代無職Aさんは、愛知県警中川警察署により強盗予備の容疑で逮捕されました。
同署によると、Aさんは、同市内のパチンコ店の店内で、正当な理由なく刃渡り約9・7cmの果物ナイフを所持していたようです。
Aさんは「強盗目的だった」などの供述を続けています。

今回の事件は、フィクションです。

~強盗予備罪とは~

強盗予備罪とは、強盗をする目的で、凶器の入手や情報収集などの準備をした場合に成立する罪です(刑法237条)。
強盗予備罪の法定刑は、2年以下の懲役です。

~判例の紹介~

紹介する判例は、平成16年6月23日、神戸地方裁判所で開かれた道路交通法違反、強盗予備被告事件です。

【事実の概要(一部抜粋)】
被告人は、A及びBと共謀の上、C方前路上において、自動装てん式けん銃1丁及びガムテープ等を携帯して、金員強取の機会をうかがい、もって、強盗の予備をした。
その際、被告人もC方に押し入って金員を強取する目的を有していた。
もっとも、被告人においては、A及びBが上記自動装てん式けん銃1丁及びけん銃実包5発携帯していることを認識していなかったものである。

【判決】
懲役2年
執行猶予4年
(求刑 懲役2年)

【量刑の理由】
被告人に有利な事情
・強盗の実行に至る前に警察官に発覚し、幸いにも予備の段階に止まっていること
・強盗の計画にはずさんな点も多々あったこと
・被告人は、共犯者間においては従属的な立場

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