名古屋市の脅迫事件で逮捕 罰金刑に強い弁護士

名古屋市の脅迫事件で逮捕 罰金刑に強い弁護士

岐阜県各務原市在住10代男性自衛官Aさんは、愛知県警千種警察署により脅迫の容疑で逮捕されました。
同署によると、名古屋市の女子高校生に対し、自分の携帯電話から短文投稿サイトのツイッターに「好き嫌い関係なしに殺すぞ」などと書き込んだそうです。
Aさんは、容疑を認め「好きなあまりメッセージを送った」と供述しているという。

今回の事件は、平成27年2月14日毎日新聞の記事を基に作成しています。
ただし、地名、警察署名は変えてあります。

~脅迫罪とは~

脅迫罪とは、被害者を恐怖させる目的で、被害者又はその親族の生命、身体、自由、名誉または財産に危害を加える旨を告知して脅迫する犯罪です。
脅迫罪が成立するためには、告知される危害の内容が被害者を恐怖させる程度のもので、脅迫行為者によって左右できるものでなければなりません。
しかし、被害者が実際に恐怖する必要はありません。
法定刑は、2年以下の懲役または30万円以下の罰金です(刑法第222条)。

~判例の紹介~

今回紹介する判例は、平成23年4月28日大阪地方裁判所で開かれた裁判です。
【事実の概要】
被告人は、警部補として大阪府東警察署(以下「東署」という。)刑事課に勤務する司法警察員であった。
被告人は、株式会社B社の駐車場に停車中の車両(以下「本件車両」)内及び東署3階取調室(以下「本件取調室」)において、遺失物横領事件の被疑者としてAの取調べを行った。
その際、Aに対し、同日午後2時30分ころ,本件車両内において,「プレスも喜ぶで報道も、こんな話。最近ネタに困っとるらしいから。」「お前の人生無茶苦茶にしたるわ。」と申し向けた。
また同日午後3時8分ころ、本件取調室内で、「お前今ほんま殴りたいわ。」と申し向けた。
さらに、同日午後3時35分ころ、本件取調室内で、「殴るぞお前。お前こら、なめとったらあかんぞ。手出さへんと思ったら大間違いやぞ。」と怒号した。
以上の行為により、同人の身体・名誉に危害を加えるような気勢を示して同人を脅迫したものである。

【判決】
罰金30万円
【被告人に有利な事情】
・本件犯行は,被疑者Aを殊更不利に取り扱い,あるいはより法定刑の重い罪に問う意図のもとで計画的に行われたものとはいえない。
・大阪府警察内部の意識や体制にも本件を誘発した一因があったというべきである。
・今後も捜査に携われる見込みはないというのであって,この点で本件のような犯行を重ねるおそれはない。
・被告人は,減給の懲戒処分を受けたほか,本件が被告人の写真や実名を明らかにした上で大きく報道されるなど,一定の社会的制裁を受けている。

脅迫事件でお困りの方は、罰金刑に強い愛知名古屋弁護士ノリタケ法律事務所にお任せください。
なお、愛知県警千種警察署初回接見に向かう場合、接見費用は3万5200円です。

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