名古屋市の強制わいせつ事件で逮捕 無罪の弁護士
名古屋市中村区在住30代男性警察官Aさんは、愛知県警中村警察署により強制わいせつの容疑で逮捕されました。
同署によると、同区の市道を歩いて帰宅していた10代女子高校生の後方から近づき、体を触るなどした疑いが持たれています。
Aさんは、容疑を認めているようです。
今回の事件は、平成27年5月2日の埼玉新聞の記事を基に作成しました。
ただし、地名、警察署名は変えてあります。
~強制わいせつ罪の法定刑~
強制わいせつ罪とは、被害者に対して暴行・脅迫を用いて、被害者の意思に反したわいせつな行為をすることです。
強制わいせつ罪の法定刑は、6月以上10年以下の懲役です(刑法第176条)。
なお、強制わいせつ罪における暴行は、必ずしも力の大小や強弱を問わないとされています。
したがって、被害者を押さえつけるなどせず、被害者の隙を付いて行うようなわいせつ行為も強制わいせつになり得ると言えます。
~判例の紹介~
【事実の概要】
被告人は被告人方において、A(当時16歳)に対し「怒ると本当に怖いからな。」などと言って同女に馬乗りになった。
その後、同女の着衣をはぎ取って全裸にし,同女の左頬を1回平手で殴打するなどの暴行脅迫を加えてその反抗を抑圧した。
その状態で手指で同女の乳房や陰部を弄ぶなどして,わいせつな行為をしたものである。
【判決】
無罪
【無罪の理由】
Aと被告人の各供述の信用性の検討結果から、Aの供述をその信用性に疑いがないものとして採用することはできない。
他に本件公訴事実を証明する証拠もない。
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