【お客様の声】名古屋市の盗撮事件 弁護士の誠意ある示談交渉と再発防止策で不起訴処分
■事件概要
依頼者(20代男性、郵便局員、前科なし)が,名古屋市内の書店において,女性客のスカート内を鞄内に忍ばせた小型カメラで動画撮影した愛知県迷惑防止条例違反の盗撮事件です。依頼者は、盗撮行為を目撃した男性客に取り押さえられ、通報を受けて臨場した警察官に最寄りの警察署に連行されました。
■事件経過と弁護活動
依頼者は,事件当日は逮捕されることなく警察署で取調べを受けた後に帰宅を許されました。しかし,逮捕はされなかったものの,在宅事件として捜査が続けられて,後日再度呼出しがある旨を警察官から告げられました。依頼者は、刑事処分によって前科が付くこと及び事件内容が職場に伝わって懲戒免職処分になることを心配されて,当事務所の弁護士に刑事弁護活動の依頼をされました。
依頼者は,刑事事件の手続きや処分に不安を感じる一方で,被害者女性への謝罪と反省の気持ちを有しておられました。そのため,依頼を受けた弁護士は,依頼者に対して,刑事手続きの流れや取調べ対応をアドバイスして依頼者の不安を少しでも取り除くよう努めるとともに,被害者に対して、謝罪と弁償による示談交渉を提案させていただきました。
被害者女性への示談交渉では,依頼者様やお母様に謝罪文を作成していただき,謝罪と反省の意思をお伝えさせていただきましたが、被害者女性の夫が依頼者様に対して処罰感情が強く,示談交渉が困難な状況でした。弁護士は、被疑者に二度と事件現場である書店及び被害者女性には近づかないこと,本件盗撮事件で撮影した動画当は破棄し開示・流出させないことを約束させて、接触可能性や二次被害防止のための対策を講じることで,被害者女性及び夫の両名に安心してもらえるよう努めました。このような早急かつ粘り強い交渉の結果,被害者女性と示談をまとめることに成功し,被害者女性からは被害届取り下げとお許しの言葉をいただくことができました。
弁護士の活動によって,本件盗撮事件は、検察庁に送検後に示談成立及び依頼者の反省と再発防止策が重視されて起訴猶予による不起訴処分となりました。依頼者は前科がつくことなく無事に事件を解決することができました。事件が職場の会社に伝わることもなく、依頼者は懲戒処分を受けることなく会社勤務を続けられました。