尾張旭市で置引きをしてしまったら

2019-07-20

尾張旭市で置引きをしてしまったら

~ケース~

尾張旭市在住のAさんはいわゆる「置引き」をした。
警察には発覚していないが見つかって逮捕されてしまうのではないかと不安になったAさんは弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の無料法律相談を利用した。
(フィクションです)

~置引きと犯罪~

置引き」とは「万引き」と同じように刑法で定められている行為ではありません。
店舗からの商品の窃盗を万引きというように,置引きとは一般的に他人の忘れ物を持ち去る行為をいいます。
置引き行った場合,成立する犯罪としては窃盗罪もしくは占有離脱物横領罪の2つが考えられます。

窃盗罪と占有離脱物横領罪は他人の忘れ物を持ち去るという行為は共通していますが持ち去る他人の物に持ち主の占有が及んでいるかどうかの違いがあります。
窃盗罪の条文は「他人の財物を窃取した者(以下略)」となっており,他人の物すなわち持ち主の占有が及んでいる場合に成立します。
一方,占有離脱物横領罪の条文は「遺失物、漂流物その他占有を離れた他人の物を横領(以下略)」となっており,占有を離れた他人の物が客体となります。
置引きをしてしまった際、どのような場合に窃盗罪となり,どのような場合に占有離脱物横領罪となるか具体例を見ていきましょう。

◇具体例◇

~駅のホーム内の待合室から鞄を置いたままホーム内の蕎麦屋に行った場合~

このような場合,被害者は比較的近くにいたと考えられ,鞄はVさんのものであること,遺失物でないということは明らかですので窃盗罪となるでしょう。
ただし,持ち主が蕎麦屋からそのまま電車に乗って行ってしまった場合には持ち主の占有から離れたといえますので占有離脱物横領罪となると考えられます。

~公園のベンチにハンドバッグを置き忘れ,約20メートル離れた場合~

このような場合でも,被害者がハンドバッグを置き忘れてから短時間で取っていますのでハンドバッグは被害者の占有を離れていないとみなされます。
したがって,窃盗罪が成立すると考えられます。
具体的な基準はありませんが,置き忘れてから時間が経過すればするほど,被害者の占有から離れ,占有離脱物横領罪となる可能性が高くなります。

~百貨店の4階のトイレの洗面所に鞄を置き忘れ持ち主が1階で買い物をしていた場合~

このような場合,持ち主が4階から1階まで移動していること,ある程度時間が経過していると考えられますので持ち主の占有から離れていると考えられ占有離脱物横領罪が成立すると考えられます。

~パチンコ店の台に置き忘れた出玉やICカードの場合~

パチンコ店の出玉やICカードは客が店舗から借りているという形になっています。
そのため,置き忘れにより占有が離れた場合,店舗の占有に戻る形になりますので基本的には窃盗罪が成立すると考えられます。
ただし,客の財布などの私物の場合には占有離脱物横領罪となる可能性も考えられます。

~置引きをしてしまったら~

窃盗罪の法定刑は10年以下の懲役または50万円以下の罰金,占有離脱物横領罪の法定刑は1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料となっています。
置引きをしてしまった場合、どちらの犯罪が成立するかによって刑の重さが異なりますので,具体的な状況によっては窃盗罪ではなく占有離脱物横領罪に留まると主張することが考えられます。
またどちらの犯罪であっても,初犯であり,被害金額が高額でない場合,示談を成立させることによって起訴猶予となる可能性が高いでしょう。
逆に,被害金額がよほど軽微でない限り,被害弁償などの示談をしていない場合には起訴されてしまうでしょう。
初犯であり余罪がなければ刑事裁判を開かない略式手続きで罰金刑となる場合もありますが,前科がある場合や余罪が多い場合には刑事裁判が開かれます。
仮に起訴されてしまった場合でも、事案によっては執行猶予付きの懲役刑や実刑判決となる可能性もあります。
前科がある場合などでも示談を成立させていることは裁判で有利に働き,量刑が軽くなる場合があります。
したがって,置引きをしてしまった場合には,どちらの犯罪が成立する場合でも示談を成立させることが非常に重要になります。
置引き事件の場合,示談交渉をしたいと思っても被害者の方の連絡先などがわからないことがほとんどです。
弁護士であれば警察や検察官から被害者の方の情報を取り次いでいただくことによって示談交渉ができる場合も多いです。
まずは刑事事件に詳しい弁護士に相談されることをお勧めいたします。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所刑事事件に強い法律事務所です。
置引きをしてしまいお悩みの方は0120-631-881までお気軽にご相談ください。
事務所での無料法律相談・初回接見のご予約を24時間受付けています。