死体損壊事件・死体遺棄事件で逮捕

2021-03-30

死体損壊事件・死体遺棄事件で逮捕

死体損壊事件死体遺棄事件で逮捕された場合について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部が解説します。

【刑事事件例】

愛知県豊田市に住むAさんは、同居している母親のVさんが亡くなっていることに気付き、愛知県豊田市内の山奥にVさんの遺体を運び、油のようなものを使い、燃やしました。
その後、Vさんの遺体を発見した愛知県警豊田警察署の警察官の捜査により、Aさんは死体損壊罪死体遺棄罪の容疑で逮捕されました。
逮捕の連絡を受けたAさんの父親は、愛知県豊田市に事務所をかまえ、刑事事件に強い法律事務所への相談を検討しています。
(フィクションです。)

【死体損壊罪・死体遺棄罪とは】

死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄した者には、死体損壊罪・死体遺棄罪が成立します(刑法190条)。
法律に定められた刑(法定刑)は3年以下の懲役です。

死体損壊罪における「損壊」とは、物理的に破損・破壊することを指します。
また、死体損壊罪における「遺棄」とは、死体等を移動させた上で放置することを指します。
しかし、慣習上葬祭の義務がある者が死体遺棄罪を犯す場合には、死体等を移動させずに単に放置することも、死体遺棄罪における「遺棄」に含まれると考えられています。

刑事事件例においては、Aさんは、亡くなった母親であるVさんの遺体(死体損壊罪における「死体」に該当します)を、愛知県豊田市内の山奥に運んでいます。
ここに、死体遺棄罪における「遺棄」行為があったと考えられます。

また、Aさんは、Vさんの遺体を油のようなものを使い、燃やしています。
油のようなもので燃やしてしまえば、Vさんの遺体が焼損してしまい、原状の状態にあるとはいえません。
ここに、死体損壊罪における「損壊」行為があったと考えられます。

以上より、Aさんには、死体遺棄罪死体損壊罪が成立すると考えられます。

死体遺棄罪罪死体損壊罪は、全体を一罪(刑法190条の死体損壊・遺棄罪)として処断されることとなります(包括一罪といいます)。

【死体損壊罪・死体遺棄罪の刑事弁護活動】

上述した通り、死体損壊罪及び死体遺棄罪の法定刑は、3年以下の懲役です。

ここで、執行猶予は、3年以下の懲役・禁錮又は50万円以下の罰金の言渡しを受けたときに付けることができるものです(再度の執行猶予を除きます)。

したがって、死体損壊罪死体遺棄罪を犯した場合、法律の要件としては、執行猶予付きの判決を獲得できる可能性があります。
執行猶予を付けることができれば、刑務所に行かずに、一般的な社会生活を送ることができます。
実際にあった死体損壊罪死体遺棄罪で起訴された刑事事件例においても、執行猶予付き判決を獲得している裁判例が存在します。

執行猶予というものは、当該刑事事件に存在する様々な具体的な事情を考慮して付けられるものです。
例えば、計画性のある犯行であるのか、特別な道具や技術を用いた特殊な犯行なのか、悪質な犯行態様・動機であるのか、被害結果が甚大であるのかといった犯情や、捜査機関に対して協力的な態度を示しているのか、反省を深めているのか、実刑となった場合に被る不利益が大きいのか、再犯防止対策が取られているのかといった一般的な事情が考慮されることになります。
そのため、刑事事件に強い弁護士により、執行猶予獲得に向けて有利な事情を主張してもらったり、そのための環境を整えるサポートをしてもらうことが重要といえるでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部は、刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
愛知県豊田市死体損壊罪死体遺棄罪で逮捕された場合は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部までご相談ください。