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【お客様の声】酒に酔っての傷害事件で逮捕 示談によって不起訴を獲得

2025-09-15

本日紹介するお客様の声は、酒に酔った男性が、路上にて見知らぬ女性に対し暴行を加え、怪我をさせたことにより傷害で逮捕されてしまった事件です。
被害者の女性は全治2週間の怪我を負ってしまいましたが、弁護士の示談交渉により示談が成立し、不起訴処分を獲得できました。
本日は、この事件の概要と弁護活動を、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部がご紹介します。

◆事件内容と経過◆

男性は自宅で友人とお酒を飲んでおりました。
男性は酔っぱらってしまい、記憶がないそうですが、一緒にいた友人の話では、気が大きくなり、外に飛び出したそうです。
その後男性は、路上にて面識のない女性に対し、頭部を抱え込み転倒させる暴行を加えました。
男性もその場で動けなくなり、女性が通報した警察官によって男性は逮捕されました。
男性が逮捕されたのを知った友人は、弊所に初回接見の依頼をし、弁護士が男性の元へ駆けつけました。
女性は全治2週間の怪我を負ってしまい、男性に対する処罰感情がありましたが、弁護士の粘り強い示談交渉にて宥恕(加害者を許すこと)ありの示談が成立しました。
示談が成立していることや、弁護士が提出した書類の判断もあり、不起訴の処分を獲得しました。

◆結果◆

不起訴

◆解説◆

被害者である女性は急に見ず知らずの男性に襲われ、怪我をしたことにより、当初はかなりの恐怖心と怒りがありました。
当初は示談に応じる気配はなく、男性からの謝罪文も受け取りませんでした。
しかし、弁護士は被害者女性に対するアプローチを変える等、粘り強く交渉した結果、示談に応じていただけました。
宥恕付きの示談が成立したことにより、検察は男性を不起訴処分にし、釈放されました。
傷害事件罪などの被害者がいる事件においては、示談の成立が不起訴処分の獲得に大きな影響を与えます。
起訴され、有罪判決を受けると、拘禁刑や罰金刑だけでなく、社会的信用を失うリスクもあります。
通常の日常に戻れるためにも、示談交渉の成否が重要になります。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、傷害事件を含む刑事事件に精通した弁護士が最善の結果が得られるような弁護活動を行います。
ご家族が逮捕されてしまって不安な方や、どうしたらよいかわからないという方は、いち早く弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部までご相談ください。

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【お客様の声】児童ポルノ製造の少年 審判不開始により退学を回避

2025-09-12

本日紹介するお客様の声は、未成年の少年がSNSで知り合った未成年の少女の裸の画像を撮影し所持していた児童ポルノ事件です。
少年は、学生であり、事件のことが学校に知られたため、少年は退学する可能性がありましたが、弁護士の対応により、退学を免れ、少年審判不開始の処分を獲得できました。
本日は、この事件の概要と弁護活動を、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部がご紹介します。

◆事件内容と経過◆

少年はSNSで知り合った未成年の少女と連絡を取り合いお付き合いすることになりました。
実際に会って、デートをし、性交渉をすることもありました。その際に少年は少女の裸の画像を撮影し、少女も撮影することを承諾しておりました。
少女は少年と付き合えたことが嬉しくなり、少年と付き合えたこと、性交渉をしたこと、その様子を撮影したことを少年が通っている生徒に話してしまいました。
その後、少年は学校から事実確認をされ、警察に通報されました。
児童ポルノ事件として警察で事件化することになり、少年のご両親は弊所に相談し、弁護士に依頼されました。
対応した弁護士は、まず、少女に事実確認をしました。
少女は撮影することも承諾しており、強要や脅迫されたことは一度もないことを弁護士に話しました。
また少女は親に事件のことは知らせて欲しくないとの要望もありました。
弁護士は少女に被害意思がないこと。親には伝えて欲しくないこと。少年は画像を拡散せず自己で所有していること。
以上の事を学校側に訴え、退学処分をしないよう働きかけました。
学校側は家庭裁判所の判断によって処分を検討する方針になりました。
その後少年は家庭裁判所調査官から調査を受けましたが、事前に弁護士との綿密な打ち合わせや対策を行った結果、少年審判不開始の結果を得られました。
その結果を踏まえ、学校側も退学処分をすることなく、少年は学校生活を続けられました。

◆結果◆

審判不開始

◆解説◆

今回の事件は所謂、児童ポルノ規制法の事件であり、正式な法律名は「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」となります。
様々な犯行形態がありますが今回の事件は児童ポルノの所持、製造に当たります。
事件は未成年の少年がおこした事件ですので、少年法が適用されます。
警察の捜査を受けた後、検察庁に事件が送致され、検察庁から家庭裁判所に事件が送致されることになります。
そして家庭裁判所に事件が送致されると、家庭裁判所の調査官が、少年を調査することとなります。
調査官は、少年の家庭環境や、生い立ち、生活環境等を調査し、その調査結果を踏まえて裁判官が、少年の処分を決定する事となるので、調査官の調査結果は極めて重要なものとなります。
弁護士は少年との打ち合わせだけでなく、ご両親とも綿密な打ち合わせや調査の対策を行いました。
調査に臨んだ少年とご両親は、弁護士のアドバイス通りに対応した結果、少年審判が開始されない審判不開始の結果を獲得しました。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、少年事件を含む刑事事件に精通した弁護士が最善の結果が得られるような弁護活動を行います。
ご家族が逮捕されてしまって不安な方や、どうしたらよいかわからないという方は、いち早く弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部までご相談ください。

【お客様の声】無銭飲食で逮捕の少年 早期釈放と不処分を実現

2025-09-05

本日紹介するお客様の声は、未成年の学生がカラオケ屋で無銭飲食をし、逮捕されてしまった少年の事件です。
少年は、学生であり、逮捕されたことが発覚すれば学校を退学させられる可能性がありましたが、弁護士の早期対応により、勾留を阻止し、少年審判では不処分を獲得できました。
本日は、この事件の概要と弁護活動を、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部がご紹介します。

逮捕

◆事件内容と経過◆

少年は友人と待ち合わせるまでの時間をつぶすために1人でカラオケ屋に入店しました。
食事やドリンクバーを注文してカラオケを利用していた際、友人から近くに来たと連絡があり、少年は料金を支払わず、カラオケ屋を退店しました。
少年は以前にも同じカラオケ屋で同様の行為をしており、次お店に行った時に2回分の料金を払えば問題ないだろうと思い込みその日は帰宅しました。
翌日、料金を支払うためにカラオケ屋に赴いたところ、店員が警察に通報し、その場で逮捕されました。
少年を逮捕したと連絡を受けた少年のご両親は弊所に初回接見の依頼をし、弁護士が少年の元へ駆けつけました。
学校に逮捕されたことが発覚すると退学処分になる可能性があるため、両親は早期の身柄解放を希望されておりましたが、弁護士の弁護活動により、勾留を阻止することができました。
その後少年は少年審判にかけられましたが、少年及びご両親との綿密な打ち合わせや対策を行った結果、不処分の結果を得られました。

◆結果◆

勾留阻止
不処分

◆解説◆

無銭飲食や食い逃げと言われると大した犯罪行為では無いように聞こえますが、刑法上では詐欺罪に当たる可能性が高いです。
詐欺罪の法定刑は、「1カ月以上10年以下の拘禁」となっており、罰金刑はありません。
事件は未成年の少年がおこした事件ですので、少年法が適用されますが、逮捕、勾留に関しては通常の事件とほとんど同じように扱われます。
今回の少年は逮捕され、勾留されそうになりましたが、弁護士が勾留を阻止する書類や働きかけをした結果、勾留されることなく釈放することができました。
勾留が阻止できても事件が終了したわけではありません。
少年は今回が初めての犯行ではなく、同様の店舗で複数回犯行に及んでいるので悪質に思われる可能性もありました。
少年審判は本人の反省も大事ですが、家庭環境によっても処分が変わります。
弁護士は本人との打ち合わせだけでなく、ご両親とも綿密な打ち合わせや家庭裁判所調査官からの調査の対策を行いました。
調査に臨んだ少年とご両親は、弁護士のアドバイス通りに対応した結果、保護観察や試験観察の必要がない不処分の結果を獲得しました。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、少年事件を含む刑事事件に精通した弁護士が最善の結果が得られるような弁護活動を行います。
ご家族が逮捕されてしまって不安な方や、どうしたらよいかわからないという方は、いち早く弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部までご相談ください。

【お客様の声】大麻所持で逮捕 早期釈放と執行猶予を獲得

2025-09-02

本日紹介するお客様の声は、警察からの職務質問で所持していた大麻が見つかり、逮捕されてしまった男性の事件です。
男性は、同様の前科がありましたが、弁護士の早期対応により、勾留を阻止し、裁判では執行猶予をを獲得できました。
本日は、この事件の概要と弁護活動を、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部がご紹介します。

◆事件内容と経過◆

男性は、駐車場に車を止めた際、警察官から職務質問で呼び止められました。
男性は以前にも大麻の所持で逮捕された経験があったため大麻を隠そうとしましたが警察官に見つかり、男性はその場で逮捕されました。
逮捕される前に男性は家族に電話し、弁護士を派遣して欲しい旨の連絡をしていました。
家族の方は弊所に初回接見の依頼をし、弁護士が男性の元へ駆けつけました。
男性は逮捕されましたが、弁護士が早期の弁護活動を行い、勾留を阻止することができました。
検察は男性を起訴し実刑を求刑しましたが、弁護士との綿密な打ち合わせや対策をしており、何より家族の協力もあり、執行猶予の判決となりました。
男性は会社員として働いていたので、早期に身柄が解放されて、実刑も逃れたため、事件が会社に伝わることなく通常通りの生活を送ることができました。

◆結果◆

勾留阻止
執行猶予

◆解説◆

2024年12月12日の法改正により、大麻の規制体系は大きく変わりました。
この改正により、大麻は麻薬取締法上の「麻薬」に分類され、使用も厳しく処罰されるようになりました。
改正後は、大麻の使用・所持・譲り受け・譲り渡しに7年以下の懲役が法定刑として定められています。
また、営利目的でこれらの法律に違反した場合は、更に重い刑罰が科される可能性があります。
今回の事件は法改正前の事件であったため大麻取締法違反のみの起訴でしたが、今後は麻薬及び向精神薬取締法違反として処罰される可能性があります。
男性は前回逮捕された際、もう大麻はやめると誓ったにもかかわらず、仕事が忙しく、非常にストレスがたまっていたことにより再度大麻に手を出してしまいました。
男性は家族に迷惑をかけたことを猛省し、今後は家族も男性のことをサポートすることを誓い、再犯しない体制を整えました。
そういった事情を裁判所が汲み取り、同様の前科がありましたが、執行猶予の判決が下りました。

厳罰化されたにもかかわらず大麻の摘発は増加しております。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、薬物事件を含む刑事事件に精通した弁護士が最善の結果が得られるような弁護活動を行います。
ご家族が逮捕されてしまって不安な方や、どうしたらよいかわからないという方は、いち早く弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部までご相談下さい。

未成年に現金を渡してわいせつ行為 公務員が逮捕~①~

2025-08-28

未成年に現金を渡してわいせつな行為をしたとして公務員の男性が逮捕された事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部が解説します。

参考事件

刈谷市役所で働いている公務員のAさんは、数か月前にSNSで知り合った未成年女児と会いました。
そして、この女児に現金2万円を渡し、カラオケボックスで胸を触る等のわいせつ行為に及んだのです。
この件で、Aさんは、先日自宅を訪ねてきた刈谷警察署の警察官に逮捕されてしまいました。
(フィクションです。)

このような事件をニュース等で目にすることはよくあります。
そこで本日のコラムでは、未成年に現金を渡してわいせつ行為をするとどのような罪に該当し、逮捕された際の刑事手続きについて等について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部が解説します。

どんな罪に当たるの?

児童買春

未成年の児童に現金等を渡したり、渡す約束をしてわいせつな行為に及べば児童買春の罪に当たります。
児童買春については、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」に規定されています。
ここでいう児童とは、18歳未満であれば男女を問いません。
ここでいうわいせつな行為とは、性交等(性交若しくは性交類似行為をし、又は自己の性的好奇心を満たす目的で、児童の性器等(性器、肛門又は乳首をいう。以下同じ。)を触り、若しくは児童に自己の性器等を触らせることをいう。)をすることをいいます。(同法第2条2項から抜粋)
参考事件の、児童の胸を触る行為は、これに該当します。
また児童買春の罪で有罪となると「5年以下の拘禁刑又は300万円以下の罰金」が科せられます。

不同意わいせつ罪

相手の同意なくわいせつな行為に及ぶと、刑法に定められている不同意わいせつ罪となります。
一見すると、お金を渡して相手がわいせつな行為に了承しているのであれば、不同意わいせつ罪は成立しないように思いますが、同意があったとしても
●相手が13歳未満の場合
●相手が13歳以上16歳未満の時は、行為者が5歳以上年長の場合

は、例え、相手の同意があったとしても不同意わいせつ罪が成立します。
不同意わいせつ罪で有罪となると「6月以上10年以下の拘禁刑」が科せられます。

行為の内容によっては、別の法律や条例に抵触する場合もあります。
大切なのは、どういった行為が、どういった法律や、条令に抵触するのかを知っておくことです。

~次回に続く~

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部では、刑事事件に関するご相談を初回無料で、また警察等に逮捕されてしまっている方には弁護士を派遣する初回接見サービスを提供している刑事事件専門の法律事務所です。
無料法律相談や、初回接見サービスのご予約は
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拳銃と実弾を不法所持 故意否認で刑事罰を回避できるのか②

2025-08-25

本日のコラムでは、前回に引き続き、自宅において拳銃1丁と実弾5発を所持していた男性が銃刀法違反(加重所持)で警察に逮捕された男性の事件を参考に、銃刀法違反等について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部が解説します。

~前回からの続き~

拳銃の所持

報道されているような「拳銃」を不法所持して銃刀法違反で有罪が確定した場合の刑事罰は「1年以上10年以下の拘禁刑」です。
ただこれが適用されるのは、拳銃だけを所持していた場合で、不法所持している拳銃に適合する銃弾(実包)を一緒に不法所持すると加重所持罪となり、「3年以上の有期拘禁刑」が適用されます。

不法所持の故意

ほとんどの犯罪は、その犯罪が成立にするには故意が必要となります。(過失犯をのぞく)
故意とは、分かりやすく言うと「わざと」「意図的に」と言い換えることができますが、法律的には、ある行為によって、どういった結果が生じるのか認識しながら、あえてその行為を行うことをいいます。
今回の銃刀法事件の場合で「故意」があるかどうかは、逮捕された男性が、拳銃を所持している事実を認識しているかどうかです。
自宅に拳銃があることを認識していたのであれば故意を否認するのは難しいでしょうが、自宅に拳銃があることを知らなかったというのであれば、当然、拳銃所持の故意は認められません。
逮捕された男性は、警察の取調べに対して「拳銃と銃弾を持っていることを忘れていました」と供述しているようです。
この供述は、拳銃所持の故意を否認しているかのようにも思えます。
果たして「忘れていた」というのが、拳銃所持の認識がなかっとまでいえるのでしょうか?
おそらく難しいでしょう。
自宅内に誰かが勝手に入り込んで隠していたというのであれば故意は否認されるでしょうが、自分で持ち込んで隠していたのを、ただ忘れていたというだけでは、故意がなかったとまでは認定されない可能性が高いでしょう。

遺品拳銃

銃刀法事件でよく聞くのが遺品拳銃です。
よくあるのが、元軍人だった家族が亡くなった際に遺品を整理していて拳銃が出てきたというケースです。
このような遺品拳銃も、発見後、そのまま持ち続けていると銃刀法違反となるので、遺品整理の際に拳銃が出ていたら速やかに警察署に届け出るようにしましょう。

銃刀法違反に関する相談

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部では銃刀法違反に関するご相談を初回無料で承っております。
またすでに警察に逮捕されてしまった方に対しては、刑事事件専門弁護士を逮捕されている方のもとに派遣する初回接見のサービスも承っております。
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名古屋市のコインパーキングで不正駐車 料金を踏み倒して逮捕

2025-07-03

コインパーキングの駐車料金を踏み倒した容疑で、威力業務妨害罪で逮捕された事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部が解説します。

参考事件

名古屋市内のコインパーキングの料金を踏み倒したとして、会社員のAさんが、中村警察署に逮捕されました。
Aさんは、車の後輪がロック板の上にくるようにして車を駐車する方法で不正駐車を繰り返し、被害額は数万円にのぼるようです。(フィクションです。)

威力業務妨害罪

料金を支払わずに踏み倒したような事件だと、窃盗罪や詐欺罪のような財産犯罪が適用されそうですが、今回のように不正駐車によってコインパーキングの駐車料金を支払わなかった場合、窃盗罪や詐欺罪のような財産犯罪の構成要件を満たしません。
そこで適用されるのが、威力業務妨害罪です。
威力業務妨害罪は、刑法第234条に規定されている「威力を用いて人の業務を妨害する」ことによって成立する犯罪です。
威力業務妨害罪の法定刑は「3年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金」です。

威力業務妨害罪で逮捕されると…今後の手続きと処分の見通し

威力業務妨害罪で警察に逮捕されると、逮捕から48時間以内に検察庁に送致され、その後、検察官が勾留を請求するかどうかを判断し、検察官が勾留を請求した場合は、最終的に裁判官が勾留するかどうかを検討します。
勾留されるかどうかは、法律的には

逃亡のおそれがあるかどうか

証拠隠滅するかどうか

によって判断されますが、逮捕事実や、その認否も大きく影響します。
報道によると、警察は余罪があるとしているようですので、今回逮捕された男性が勾留される可能性は高いでしょう。
そして最終的には、常習性がうかがえる非常に悪質な事件だと判断されるでしょうから、公判請求されて刑事裁判となる可能性があるでしょう。

前科を避けたい

まずは弁護士に相談を

威力業務妨害罪で警察に逮捕された方の 弁護士接見 や、刑事事件に関する ご相談 をご希望のお客様は、刑事事件を専門に扱っている 弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部 にお任せください。

盗撮画像をSNSグループで共有 教員2名が逮捕

2025-06-26

小学校教師が、生徒を盗撮し、その画像をSNSグループで共有していたとして愛知県警に逮捕されました。
これまでも教師による盗撮事件は数多く発生していますが、今回の事件は、盗撮画像を教師同士で作ったSNSグループで共有していたということで世間に大きな衝撃を与えており、林官房長官が「決してあってはならず厳正対処」等と定例会見でこの事件で触れるほどです。

そこで本日は、この事件をあいち刑事事件総合法律事務所名古屋支部が解説します。

どうして発覚したの?

まず発覚の端緒について解説します。
報道によりますと、この事件は全く別の器物損壊事件から発覚したようです。
その事件というのが、小学校教師が、女性のリュックサックや、児童の楽器や小学校の給食の食器に体液をつけたという器物損壊事件です。
捜査当局はこの小学校教師についてはすでに起訴しているようですが、この小学校教師の捜査の際に、携帯電話を解析して今回の盗撮画像をSNSグループで共有していた事件が発覚したようです。
おそらく器物損壊事件で逮捕された小学校教師もSNSグループに参加していたのでしょう。

児童の盗撮画像をSNSグループで共有

今回摘発されたSNSグループでは、女子児童の着替えなど学校内や校外学習で盗撮した画像や、女子児童の顔に別の女性の裸の画像を合成するなどした「性的ディープフェイク」とみられる画像等、児童ポルノに該当する画像や動画、約70点です。
盗撮行為が犯罪であることは当然ですが、そういった児童ポルノに該当する盗撮画像を第三者に提供する目的で保存したり、共有することも法律に抵触します。

盗撮したり盗撮映像をSNSグループで共有すると

女性児童の着替えている姿や、スカート内の下着を盗撮すると性的姿態等撮影罪となるのは当然ですが、盗撮した盗撮画像をSNSグループで共有した行為は、性的影像記録提供罪にも抵触する可能性が高いでしょう。
今回、SNSグループには複数の教師が参加していたようですので、性的影像記録を不特定若しくは多数の者に提供することになるので、有罪が確定した場合は、5年以下の拘禁刑と500万円以下の罰金の両方が科せられる可能性があります。

SNSグループに参加していた教師は?

今回逮捕された2名の教師については大きく報道されていますが、この2人の他にも10人ほどの教師がSNSグループに参加していたようです。
これたの教師についてはどうなるのでしょうか?
報道によると、まだこれらの教師の特定までは至っていないようですが、警察は徹底的に捜査して参加していた教師を特定するでしょう。
ただSNSグループに参加していただけで、何も盗撮画像や児童ポルノに該当するような映像等をSNSグループにアップしていなければ、特定されたとしてもすぐに逮捕とまでは難しいように思います。
ただ盗撮や児童ポルノ所持等の容疑で自宅等を捜索されることは間違いないでしょう。
その捜索で、盗撮等を裏付ける証拠が見つかってしまうと、その後逮捕されてしまうのではないでしょうか。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部では、盗撮や児童ポルノ事件に関する法律相談を無料で受け付けております。
刑事事件に強い弁護士による無料相談をご希望の方は
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覚醒剤の入った財布を落としてしまいました…覚醒剤所持罪で逮捕されますか?

2025-06-08

ご質問の内容

私は、覚醒剤の使用や所持で前科が3回あります。
最近は、5年前に覚醒剤の所持と使用で、実刑2年6月の言い渡しを受け、約2年前に刑務所から出所してきたばかりです。
出所してからしばらくは覚醒剤を止めていたのですが、最近は再び覚醒剤を使用しています。
そんな中、1週間ほど前に覚醒剤が入った財布を何処かに落としてしまいました。
財布の中には私の運転免許証や、キャッシュカードも入っています。
誰かが拾って警察に届けた場合、私は警察に逮捕されますか?
名古屋市名東区在住Aさんからのご質問)

本日のコラムではこのご質問に、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部がお答えします。

逮捕される可能性は高い!

Aさんが落としてしまった財布を誰かが拾って警察に届け出られたら、間違いなく覚醒剤が見つかってしまうでしょう。
そして鑑定によって覚醒剤であることが証明されれば、覚醒剤の所有者を特定するための捜査を開始するでしょう。
Aさんが言うように落とした財布の中に運転免許証等が入っていたのでしたら、容易に財布の所有者を特定されるでしょう。
更に警察は、覚醒剤が入っているポリ袋から指紋を採取する等の捜査を尽くして覚醒剤の所有者を特定します。
Aさんが特定されるかどうかは、指紋が検出されるか否か、財布を紛失した際の状況等によりますが、警察の鑑識技術や、Aさんが覚醒剤の所持、使用事件の前科があることを考えると、特定される可能性は非常に高いでしょう。
更にAさんが覚醒剤の所持事件で逮捕される可能性も非常に高いでしょう。
覚醒剤の所持、使用事件は、覚醒剤の入手先等を捜査する必要があり、逮捕しなければ、覚醒剤の入手先等への通謀のおそれが高いことから、Aさんに限られず、警察はよほどの理由がない限り覚醒剤事件の犯人を逮捕、勾留して取調べを行います。

そして注意しなければならないのが、覚醒剤の所持事件で逮捕されたとしても、覚醒剤の使用を疑われて採尿されるということです。
そして採尿された尿から覚醒剤反応が出た場合、覚醒剤の使用事件でも捜査されるのです。
Aさんの事件を例にすると、もしAさんが覚醒剤の所持事件で警察に逮捕された場合、逮捕された直後に採尿されます。
そして逮捕された覚醒剤の所持事件で拘束(勾留)されて取調べを受けている最中に、この尿が鑑定されて、尿から覚醒剤反応が出れば、覚醒剤の使用事件でも取調べを受けることになります。

覚醒剤所持罪

覚醒剤の所持罪で起訴されて有罪が確定すると「10年以下の拘禁刑」が科せられます。
執行猶予を獲得することができれば服役は免れることができますが、Aさんの場合は、同じ覚醒剤の前科を有し、出所後まだ2年しか経過していないことから、執行猶予を獲得することは非常に困難でしょう。

薬物事件に関するご相談は

覚醒剤は非常に依存性の高い違法薬物です。
覚醒剤の使用事件で警察の捜査を受けている方には、専門医の診察や、専門家のカウンセリングを受けることをお勧めしています。
こうした取り組みは、再犯を防止できるだけでなく、刑事裁判において評価され、減軽の理由となるからです。
名古屋市内の薬物事件でお困りの方、覚醒剤の所持、使用事件でお困りの方は、薬物事件に強いと評判の弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部にご相談ください。
薬物事件に関する無料相談はフリーダイヤル0120-631-881で24時間、年中無休で承っておりますので、お気軽にお電話ください。

子供の交通事故 7歳が最多 警察が一斉取り締まりを実施

2025-06-02

子供の交通事故は「7歳」が最多だというデータを愛知県警が発表しました。
これを受けて愛知県警は小学校の通学路等で交通違反の取り締まりを強化したといいます。
本日のコラムでは、車やバイクを運転する方々が経験したことがあるであろう交通違反と、刑事事件の関係について弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部が解説します。
こちらの記事に作成したコラムです。

交通違反は刑事事件ですか?

車やバイクを運転している方なら何らかの交通違反を犯して警察の取り締まりを受けたことがある方も多いかと思います。
一言で交通違反と言っても、交通切符を切られただけで終わった方もいれば、反則金を納付した方もいるでしょう。
中には、切符の処理だけで済まずに検察庁に事件送致されて刑事罰を受けた方もいる方もしれません。

交通違反の種類は?

交通違反をしてしまった際に切られる切符の種類には大きく分けると以下の3種類があります。

①告知表(点数切符)

シートベルトやヘルメットの着装義務違反など、軽度な交通違反については、告知表(点数切符)で処理されます。
白色の交通切符で、特徴は違反点数が累積されるだけで反則金は規定されていないので、反則金を納付する必要はありません。
行政の手続きしか規定されていないので、刑事事件に発展することはありません。

②交通反則告知書(反則切符)

みなさんが一番なじみ深いのがこの、交通反則告知書(反則切符)ではないでしょうか?
いわゆる青切符です。
信号無視や、携帯電話の使用、駐車違反など多くの交通違反が交通反則告知書(反則切符)の対象です。
違反を認めている場合は、取り締まりを受けたその場所で警察官が作成した切符に署名等して、交付された(仮)納付書で反則金を納付されたら手続きが終了します。
この手続き(制度)は、交通反則通告制度と呼ばれており、軽微な交通違反については、違反を認めて反則金を納付すれば、手続きを終了するというものです。
ただし、違反を認めなかったり、反則金の納付を拒否すると交通反則通告制度は適用されず、刑事手続きが進みます。
ただ刑事手続きが進んだからと言って刑事罰が科せられるわけではありません。
不起訴処分になるケースも多いので、取り締まりを受けた違反に納得ができない時は弁護士に相談してその後の手続きについて検討してみることをお勧めします。

③道路交通法違反事件迅速処理のための共用書式

飲酒運転や、過度なスピード違反、無免許運転は、②交通反則告知書(反則切符)の対象にはならず、取り締まりには道路交通法違反事件迅速処理のための共用書式、いわゆる赤切符が用いられ、違反を認める、認めていないにかかわらず最初から刑事手続きが進みます。
違反の内容によっては罰金の納付だけでは済まず、刑事裁判で懲役刑が科せられることもあるので最初から慎重な対応が必要です。
また刑事罰だけではなく、運転免許の停止や、失効の可能性もあるので注意が必要です。

たかが交通違反と思われる方がいるかもしれませんが、たかが交通違反で前科がついてしまうこともありますし、その後の人生に影響するような前科がついてしまうこともあります。
車やバイク等を運転する方々はしっかりと交通ルールに従って安全運転を心がけましょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部では、交通違反がきっかけとなるような刑事手続きに関するご相談についても受け付けておりますので、是非、ご利用ください。

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