【お客様の声】名古屋の地下街で痴漢をしたことにより逮捕された事件 同種前科多数の中,低額の罰金刑で済ませる弁護士
■事件概要
依頼者の息子(40代男性,会社員,前科あり)が,名古屋市内の地下街で,通りすがりの女性に対して痴漢行為をはたらいた迷惑防止条例違反事件。被疑者は同種の前科が多数あり,厳罰も考慮される事件でした。
■事件経過と弁護活動
依頼者であるお父様から弁護活動の依頼を受けた弁護士は,既に被疑者である息子様は身柄が拘束されていたので,直ちに逮捕・勾留先である警察署まで赴き,被疑者本人と接見を行いました。接見では,被疑者は同種の痴漢行為を過去に複数行っており,罰金刑を受けていた過去があること,会社のストレスから突発的に見ず知らずの他人に対して痴漢をはたらいてしまったこと,被疑者には奥様のほかお子様もおり,大変申し訳なくおもっていることなどの事実が確認されました。また,奥様やそのお子様も身柄拘束下にある被疑者をとても心配なされていました。そこで,担当の弁護士は,被疑者に対して手紙のやり取りを指導するなどの仲介を行うことにより,交流を図らせることで少しでも両人の不安や心配を取り除こうと努めました。
被疑者には多数の前科があり,すでに罰金刑も複数回受けていることから懲役刑を求める公判請求の可能性が懸念されました。そこで,担当の弁護士は,低額の罰金刑で済ませられないかと,検察官と折衝を行いました。具体的には,今回の事件について息子様がその家族に打ち明けており,真摯に反省していることや,依頼者であるお父様や息子様の妻も今後の監督を誓約していることを主張することで,息子様の更生環境が整っていることを検察官に訴えました。
その結果,本件痴漢事件は懲役刑を求める公判請求ではなく,低額の罰金刑で終わらせることができ,息子様は懲役に服することなく無事に家族のもとに帰ることができました。