【お客様の声】名古屋市で器物損壊,現住建造物等放火事件で逮捕 不起訴処分獲得に奔走する弁護士
■事件概要
依頼者の子供(20代,学生,前科なし)が,名古屋市内の建物内でカーペットにマッチで火を放ち,同カーペットを損壊したという事件。本件では,同種余罪が多数あり,中には現住建造物等放火罪に該当しうる行為もあったことから,厳しい処分になることが予想されました。
■事件経過と弁護活動
子供が逮捕されたことを知った母親(依頼者)から,当事務所の弁護士に刑事弁護活動の依頼がありました。そこで,当事務所の弁護士が,直ちに警察署に赴き被疑者である子供と接見いたしました。その上で,刑事手続きの流れや取調べ対応をアドバイスすることで身柄拘束されている被疑者の不安を少しでも取り除くよう努めました。
依頼者は,身柄拘束による精神的ストレス及び前科が付くことを強く心配されておられました。そこで,当事務所の弁護士は,頻繁に接見に向かい,被疑者の精神的ストレスを和らげるよう努めました。また,真摯に反省している被疑者に被害者への謝罪と弁償による示談交渉を提案させていただきました。その後,被疑者及びその両親に,謝罪文作成の指導を行ったうえで,被害者に向けた謝罪文を作成してもらい,示談交渉に動きました。多数の余罪もあったことなどから示談交渉は難航しましたが,粘り強く被害者に働きかけることで最終的には示談を締結させるに至るとともに,被害者の方からお許しの言葉を頂くことができました。また,本件犯行の背景には被疑者の精神的な障害が考えられたことから,依頼者に対して病院の手配等をしてもらい再犯防止の環境づくりを行いました。
このような刑事弁護活動の結果,不起訴処分を獲得することができましたので,依頼者には前科が付くことなく無事に事件を解決することができました。