名古屋市の窃盗,建造物侵入事件で逮捕 示談締結で早期釈放を実現する弁護士
■事件概要
依頼者の息子様(20代男性,会社員予定,前科なし)が,ビル内に侵入し,工具等数点を盗んだ窃盗,建造物侵入事件。被疑者である息子様は,採用をいただいた就職先での勤務を直近に控えており,このまま身柄拘束が引き続いてしまうと,採用を取り消されてしまうおそれが高い事件でした。
■事件経過と弁護活動
被疑者である息子様が本件事件で警察に逮捕勾留されてしまい,事件や捜査状況について詳しい情報がなかったことから,当事務所の弁護士は依頼者であるお母様から初回接見(面会)の要請を受けました。依頼を受けた弁護士が直ちに警察署に赴いて被疑者本人と接見したところ,被疑者は採用をいただいた就職先での勤務を直近に控えていること,勾留が長引いてしまえば勤務に間に合わず解雇されかねないこと,本件犯行に及んだのは金銭的な困窮によるものであること等の事実が確認されました。
どうにかして無事に初回の勤務を迎えたい方向で,依頼者から刑事弁護活動の依頼を受けた弁護士は,直ちに身柄解放に向けた弁護活動を行いました。具体的には,被疑者に被害者へ宛てる謝罪文を指導して作成していただくとともに,被害物品の賠償や謝罪や反省の態度を真摯にお伝えすることで,被害者との間で示談をまとめて被害届を取り下げていただきました。示談が成立した後は,直ちにその旨検察官に伝えるとともに,速やかに不起訴処分を下したうえで身柄を開放するよう働きかけました。その結果,勾留満期前に不起訴処分が決まり,被疑者の釈放が許されました。これにより,被疑者は無事に就職先での勤務を迎えることができました。
本件窃盗・建造物侵入事件が早期に不起訴処分となったことで,被疑者は前科が付くことなく,無事に社会に復帰することができました。