名古屋市で不正競争防止法違反事件 取調べ対応に強い弁護士
Bは,大手家電ショップV社に課長として勤務していたが,経営方針に不満を抱いていた。
そんな時Bは,C社の役員であるAから,C社に転職しないかと持ち掛けられ,即座に同業であるC社に転職をすることを決めた。
転職後BはAに対し,転職先での地位を固めるという不正の目的のもと,C社に有益な情報をもたらそうとあらかじめ入手しておいたV社の内部データを手渡した。
その後,BはV社の営業秘密を不正に入手したとして不正競争防止法違反事件の疑いで逮捕された。
Bは取調べの中で,V社から不正に入手したデータが重要な情報であることは認識していた等,営業秘密の不正入手の事実について,全面的に自供するに至った。
これを受けて愛知県警天白警察署の警察官らは,Bの営業秘密の不正入手につき,Aも何らかの形で関与していると疑いを持ち逮捕した。
しかし,Aは,Bは優秀な人材であるにもかかわらずV社で冷遇されていることからC社への転職を勧めたにすぎず,BがV社から上記データを持ち込むことについては,何ら知らなかった。
Aは,自己の身の潔白を証明したいがどう取調べに対応してよいか不安に思い,刑事事件専門の法律事務所の弁護士に相談することとした。
(朝日新聞DIGITAL 2015年11月13日配信記事を参考にしました。但し、地名・警察署名等は変更してあります。)
Bの行為は,不正の利益を得る目的で不正アクセス行為により営業秘密を取得しているので,犯罪行為に当たります(不正競争防止法21条1項1号違反)。
警察官らは,Bの犯罪についてAも関与しているのではないかと疑っています。
もし,Aも関与しているのであれば,共犯として処罰を受ける可能性があります。
ですので,Aは身の潔白を証明するためにも,取調べを受けるにあたっては,徹頭徹尾自己が関与していないと主張しなければなりません。
弁護士としても,そのようなアドバイスをして不起訴処分を目指すことになると考えられます。
あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士は刑事事件専門であり,このような不起訴処分に向けた弁護活動も多数承っております。
不正競争防止法違反事件は,専門性が高い事件のため,弁護士にもそれ相応の能力や知識が求められます。
(愛知県警天白警察署への初回接見費用:3万7300円)