岐阜県養老町の覚せい剤製造予備事件 薬物事件は刑事事件専門の弁護士に依頼
岐阜県養老町在住の50代男性のAさんは、覚せい剤の分子構造を一部だけ変化させ、規制対象にならないようにした特殊な薬品を所持していたとして、岐阜県警察養老警察署に覚せい剤取締法違反(製造予備など)の容疑で逮捕されました。
今回押収されたのは、「t-BOC・メタンフェタミン」と呼ばれる薬品で、簡単な化学処理を行うことで、覚せい剤そのものに変化させられることが判明している。
「t-BOC・メタンフェタミン」は、禁止薬物に指定されておらず、所持や輸入が禁じられていませんでしたが、2017年12月に禁止薬物に指定されました。
(2018年2月21日の産経WESTを基にしたフィクションです。)
~違法薬物製造予備罪~
覚せい剤の輸入・輸出、所持、製造、譲渡・譲受、使用等は、覚せい剤取締法によって厳しい罰則が設けられています。
今回の上記事例の場合ですと、覚せい剤製造予備の容疑だといます。
予備罪で言う「予備」とは、犯罪の準備行為のことであり、犯罪の実行に着手する以前の行為のことをいいます。
例えば、殺人の目的で凶器や毒物を購入したり、侵入窃盗の目的で侵入先の下見をするなどの行為が予備行為であげられます。
刑法は、既遂犯を原則とし、未遂犯、すなわち犯罪を完成させない場合は例外的に処罰されるにすぎない(刑法44条)とされています。
しかしとくに重大な犯罪に限り、犯罪の実行に着手する前の準備行為が処罰されることがあり、これが予備罪なのです。
上記事例のAさんのケースでは、所持していた「t-BOC・メタンフェタミン」と呼ばれる薬品が、簡単な化学処理を行うだけで覚せい剤を作り上げることができるため、この薬品を所持していること自体、覚せい剤製造の予備行為であると考えられたのだと思われます。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件を専門に取り扱っている法律事務所ですので、薬物事件に関してのご相談・依頼も多数承っております。
ご家族が覚せい剤製造予備事件で逮捕されてしまいご心配な方方は、ぜひ一度、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所までご相談ください。
(岐阜県警察養老警察署 初回接見費用43,400円)