名古屋市熱田区の強姦事件で逮捕 刑法改正に困ったら弁護士に相談
20代男性Aさんは、2014年に名古屋市熱田区において女性に性的暴行を加えたとして、2017年12月に愛知県警察熱田警察署の警察官に強姦罪の容疑で逮捕されてしまいました。
Aさんが強姦罪の容疑で逮捕された時点では、被害女性から告訴はされていませんでした。
(9月19日の朝日新聞DIGITALを基にしたフィクションです。)
~強姦罪と強制性交等罪~
もともと刑法改正前は、「強姦罪」は親告罪となっており、親告罪とは、被害者が捜査機関に対して告訴を行わなければ公訴を提起できない罪のことをいいます。
「強姦罪」は、被害者のプライバシー保護のため親告罪化されていました。
しかし、平成29年7月に施行された改正刑法により、「強制性交等罪」と名称が改まり、法定刑の引き上げとともに、非親告罪化されることとなりました。
非親告罪化されたということは、つまり、被害者からの告訴がなくても、加害者を逮捕・起訴することができるようなったということなのです。
ではなぜAさんの場合は、改正刑法の施行前の事件にもかかわらず、非親告罪化が適用されるのでしょうか。
改正刑法では、経過措置として、強姦罪・準強姦罪・強制わいせつ罪などの非親告罪化された罪に関して、改正刑法前に犯したものについては、告訴が取り消された場合などを除き、施行後は、告訴がなくても起訴することが可能となっています。
そのため、上記事例のAさんは、被害者からの告訴がなくても逮捕されてしまったということなのです。
法改正で強姦罪の名称は「強制性交罪」に改められて法定刑が「3年以上の有期懲役」から「5年以上の有期懲役」に引き上げられましたが、施行前の事件については、「強制性交等罪」ではなく、改正以前の「強姦罪」が適用されるため、事例のAさんは「強姦罪」の容疑で逮捕・起訴されることとなります。
刑法が一部改正され、法律の適用が状況によって変わっています。
困った時こそ、法律のプロであるに弁護士に早期に相談することをおすすめします。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件を専門で取り扱っている法律事務所です。
強姦罪または強制性交等罪で逮捕されてお困りの方は、ぜひ弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所までご相談ください。
(愛知県警察熱田警察署への初見接見費用:35,900円)