売春周旋と初回接見

2020-02-01

売春周旋(売春のあっせん)で逮捕され初回接見を行ったケースについて,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名古屋本部が解説します。

【ケース】

Aさんが経営するデリバリーヘルスX(愛知県名古屋市所在)は,いわゆる本番行為ができる店としてインターネット上で有名でした。
Aさんも従業員が客と本番行為を行っていることは認識していましたが,店の売上につながるなら構わないと思い,本番行為を黙認していました。
ある日,Xで本番行為が行われているとの情報を掴んだ守山警察署は,捜査を行ったうえでAさんら従業員を売春防止法違反(売春周旋)の疑いで逮捕しました。
逮捕の知らせを受けたAさんの妻は,弁護士に初回接見を依頼しました。
(フィクションです。)

【風俗店における本番行為は売春周旋に?】

売春とは,お金などの対価を受け取ったりその約束をしたりして,不特定の相手方と性交を行うことを指します。
上記事例で登場している売春防止法は,この売春に関して種々の規定を置く法律です。

売春防止法3条は,「何人も,売春をし,又はその相手方となってはならない」と規定しています。
売春という行為自体はインターネット上の出会い系サイトなどを介して行われるものかと思いますが,実は道徳上の問題にとどまらず法令で禁止されているのです。
ただ,売春防止法3条に違反した場合の罰則は存在しないため,売春の当事者となったからといって処罰されるわけではありません。

問題なのは,売春を希望する者同士を引き合わせた場合です。
この場合,売春防止法が禁止する売春周旋に当たるとして,2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科される可能性があります。
特に,風俗店で本番行為を許容していたというケースでは,利益を上げていること,組織的に行われていること,反復継続性があることなどの事情から,売春周旋のケースの中でも重く処罰されるおそれがあります。

【弁護士による初回接見の重要性】

逮捕・勾留により拘束されている被疑者・被告人との面会を接見と言います。
接見には弁護士によるものとそれ以外の一般人によるものとがありますが,単に「接見」と言うと弁護士によるものを指すことが多いかと思います。

被疑者・被告人が弁護士と行う1回目の接見を特に初回接見と言います。
通常は被疑者・被告人にとっての1回目を初回接見と呼びますが,弊所では弊所の弁護士にとっての1回目も初回接見と呼んでいます。
初回接見は刑事事件において非常に重要な活動であり,そのことが過去の裁判例においても確認されています。

初回接見のメリットの最たるものとして,被疑者・被告人が事件の流れや取調べへの対応を聞くことができるという点が挙げられます。
被疑者・被告人として捜査機関や裁判所と対峙するにあたり,振る舞い方を身につけているかどうかは言うまでもなく大きな違いです。

また,初回接見は留置施設の中と外をつなぐパイプ役にもなりえます。
逮捕というのは突然行われることが少なくありませんから,ご家族などが事情を何も知らないということがよくあります。
面会をしようにも,立会人のいる中では会話の内容が制限されますし,そもそも逮捕から2~3日の間など面会自体が禁止されている期間も存在します。
こうした状況において,初回接見はお互いに状況などを伝える有力な手段となることが期待できます。

以上のとおり,初回接見は被疑者・被告人となった方とその周囲の双方にとって重要なものです。
逮捕されると不自由なことが多々予想されるので,ぜひ初回接見を積極的に活用してください。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では,刑事事件に強い弁護士が,お申込み後最短で即時,遅くとも24時間以内に初回接見を行います。
ご家族などが売春周旋の疑いで逮捕されたら,刑事事件・少年事件専門の弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
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